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今日のわんこ 38号 ページ43

料理の時間は終えて午後一、研究所の清掃をしていると奥から岼さんが歩いてくる。

A「お疲れさまです。」

私の横を通りすぎるかと思ったら突然腕を掴んでうつむせながらどこかへ連れていかれる。

岼「ちょっとこっち来なさい…。」

A「ちょ、岼さん!私まだ掃除終わってないです…!まだこの後5〜9階掃除しなくちゃ… 岼「良いから来なさい…!」えぇ…」

私は岼さんに引っ張られるがまま、岼さんの部屋に連れ込まれる。

10分後

岼「フフッ…やっぱりAは爪綺麗だから塗りがいがあるわね。」

A「あの…仕事に戻りたいんすけど…。」

私は今両手にネイルを塗られている状況だった。

自分の爪にラメが入ったピンクのネイルが覆う。

ネイル独特の匂いに耐えつつ、終わるのを待った。

岼「よしっ!こんなものかしらね〜。」

満足そうに私の爪の具合を見てネイルを片付け始める岼。

A「もったいないですよ…私こういうのするタイプじゃないですし…。」

岼「そんなこと言って、自分の手かざして見てるじゃない。案外自分でも気に入ってるんじゃないの?」

その言葉に心のどこかで嬉しいかどうか自問自答するが答えは一つ。分からん。

A「いやー、分かんないっすね…。」

岼「あなたって本当におしゃれに鈍感ね。そんなんじゃいつかアイツにも愛想つかれるわよ。」

A「……アイツ…?」

岼「アイツよ、アイツ。アンタに引っ付いてる桃次 歪…!」

A「え、歪ですか?」

岼「そうよ!アンタたち付き合ってるんでしょ?どういう経路で付き合い始めたかは知らないけど」

Aは付き合っていることで首をかしげる。

A「いや、私アイツと付き合ってないっすよ?」

岼「ハァ!?嘘でしょ…!?付き合ってるんじゃないの…!?」

A「いや、全く…。」

岼「じゃあ、なんで引っ付いてるのよ!もう行くとこまで行ってるかと思ったわよ!」

A「なんで、引っ付いてる=付き合ってるなんすか」

すると、しばらくして考え始める岼。

岼「…(あんなに密着してて付き合ってない…?いや…違うわ!本当は付き合いたい…でも、アイツが年下なのもあって突っ込めないのね…!)」←都合の良い脳

すると、突然自信に溢れた笑みをする岼。

A「(え…なに…?怖い…。)」

岼「そう…分かったわ…。安心なさい…!私がアンタを磨きに磨いてあげる!そして、アイツを惚れさせてあげる…!」

A「(イヤな予感しかしねぇ…)」

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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45  
作成日時:2023年9月9日 20時

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