今日のわんこ 37号 ページ42
普段着に着替えてから脱衣所前に立って二人を待つ。
真一「ちゃんと待ってるな。」
歪「はい。」
真二「ほら、行くぞ。」
歪「？」
何も分からない状態で二人について行く。
着いたのは一階の食堂。
二人はそのまま隅に設置されている冷蔵庫に向かうと、その冷凍庫の引き出しを開けて何かを取り出す。
歪「？？」
真二「ほら。」
真二に渡されたのはアイスのバニラバーだった。
歪「え…良いんですか？」
誰かが購入してきたものなんじゃないかと少し不安になりながら受けとる。
真一「あぁ、これはAさんが作ってるものだしな。」
歪「！」
真二「おい、突っ立ってないでこっちだ。」
真二の後についていくと、双子が息を合わせて一人一枚ずつ皿を用意する。
真二「ちゃんと皿用意して座って食べないとAさんに怒られるからな。絶対守れよ。」
顔を近づけて釘を刺す真二に対して歪は後ろに顔を逃がしつつ頷いた。
歪「はい…！分かりました！」
真二「よし…！Aさんが怒ったら怖いからな…特に飯に関しては…」
歪「そうなんですか？」
真一「あぁ、逆鱗に触れると包丁が飛んでくるからな。」
歪「！？」
Aさんの話をしながらアイスを食べ終わらせてアイスの棒もちゃんと捨てて皿も洗うと、双子はまた冷蔵庫へ向かう。
歪「？もう一本食べるんですか？」
真一「いや、違う。」
真二「ここにあんだろ？」
冷蔵庫の横には小さなテーブルに【アイス支払い箱 1本 100円】と書かれた箱が置かれていた。
真一「ここに食べた本数の料金を入れるんだ。」
真二「入れないと、作ってくれないからな。」
歪「そうなんですね。…僕、今お財布ないんですけど…」
真一「いい、特別に俺が出してやる。」
歪「え、ありがとうございます。」
真二「マジで？ありがと兄さん。」
真一「お前は自分で出しなさい。」
双子の話を聞き流しながら美味しかったバニラバーを思い出してAさんに感謝する歪であった。
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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらってとても嬉しいです！最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください！ (12月12日 12時) (
レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです！！続きも楽しみにしてます！！ (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カギ | 作者ホームページ：http://kogakogaminemine1321%45
作成日時：2023年9月9日 20時
