今日の歪

今日のわんこ　36号 ページ41

今日の業務時間が終わってそれぞれが自由の時間を過ごす。

僕は入浴するために浴場に向かう。

浴場はいつ見てもピカピカで毎日Aさんが床とか磨いてくれているらしい…。

鏡に水跡や汚れもなく、そこに写る自分の顔を見つめながら髪や体を洗う。

歪「(やっぱりAさんは凄いな…。)」

体も綺麗になったとこで浴槽入ろうとすると、先に桃ノ木兄弟(双子)が入っていた。

二人してタオルを綺麗に折り畳んだのを頭に乗せている。

真二「お前も風呂か？」

歪「はい。」

真二「ふんっ…まあ、今日も体洗ってたのは見てたしな。今日もAさんが磨いてくださった風呂に浸かっていいぞ。」

兄である真一も深く頷く。

歪「はい…！」

いつもこのワンパターンである。

お二人に許可をもらうまでお風呂に入れない。

ゆっくりと足から浸かって少し熱く感じる湯に構わずそのまま全身浸かる。

体の芯からポカポカとして思わず目をつぶって頭が心地よくフワフワする。

しばらくすると、双子が立ち上がって僕を見つめる。

歪「？」

真一「上がれ。」

双子が浴槽に出るのを見て僕も後に続く。

浴場から出てバスタオルで身体についてる水滴を拭き取る。

真二「着替えたら出入り口で待ってろ。」

今日のわんこ　37号→←今日のわんこ　35号

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す