今日のわんこ 33号 ページ38
A「……。」
キッチン2「?どうした?」
A「?いや…なんでもないよ…。」
私は料理をしながら自分の足を見る。
足はずいぶん前に届いた新しいブーツ。
A「……(やっぱり痛い…靴擦れしてるっぽいな…。)」
ポーカーフェイスを保ちつつ、調理を続ける。
歪「こんにちは。」
隊員1「お疲れ様です。隊長」
A「……」
歪が来たことに無反応であるAに違和感を感じて歪はそっと炉の近くに寄る。
A「……っ(痛い…)」
歪「…!Aさん」
歪はそっと炉の肩に手を置く。
A「?歪…?いつ来たの。気づかなかったw」
笑顔で迎えるAに対して歪は近くにあるイスをAの前に置く。
歪「座ってください。」
A「…え?」
歪に誘導されるがままに内心座りたかったイスにゆっくりと腰を下ろす。
すると、歪はAさんのブーツを見て靴ひもを解いていく。
歪「すみません、少し脱がしますね。」
A「え…ちょ…」
ブーツが脱がした次に靴下も脱がすと足の小指、かかとが酷く赤くなっていた。
隊員2「!お前!こんな状態でずっと作業してたのか!」
隊員4「ばんそうこう出しますね。」
隊員1「この間新しいのにしたからまだ足と馴染んでないんだな…言ってくれれば良かったのに」
A「いや…仕事中だし…」
隊員3「あーあ、水ぶくれできてんじゃん。針どこだ針。つまようじでいけるか?」
隊員2「いけるんじゃね?」
A「ちょ…痛くすんなよ…。」
あっという間に手当てが終わって小指とかかとにはばんそうこうが貼られている。
隊員1「今日は座って作業しろ。今度からはちゃんと言うんだぞ。」
A「うん…。歪…」
歪「はい。」
A「その…あんがと…。」
歪「はい!」
普段は甘えたがりの歪だが、今日は頼りがいのある姿。
その姿に炉は手当てしてもらった足を見ながらなんだか心がくすぐったかった。
キッチン2「それにしてもなんで分かったんですか?」
歪「え…いや、なんとなく。雰囲気というか」
キッチン2「なるほど…(犬でいうと嗅覚みたいなものか…。)」
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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年9月9日 20時