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今日のわんこ 27号 ページ32

Aさんはお盆にぬるま湯と濡れたタオルが入った洗面器と小鍋とお椀を乗せている状態で部屋に戻ってくる。

ズボンもAさんがいない間に動きやすいものに履き替えて制服のズボンを畳んでAさんに渡す。

歪「Aさん…」

A「うん、洗濯に出しとくね。先に体拭く?それともご飯にする?」

小鍋からは良い匂いとともにふたの穴から白い湯気が出ていた。

でも、あまり食欲が湧いてこない…それより全身鳥肌の状態でこの落ち着かない肌触りを何とかしたかった。

歪「先に体拭きたいです…汗で気持ち悪いですし…肌も…」

A「うん、じゃあ先に体拭こっか。」

Aさんはそう言って濡れたタオルを絞る。

その間に僕はTシャツを脱いでAさんに背を向ける。

すると、Aさんの合図とともに少しだけ温かい布で背中を擦られる。

歪「(気持ちいい…)」

心地良い温度に心の中が安心へと変わっていく。

それから、腕、脇、両足も拭いてもらって最後は前だけになる。

歪「(あっという間だな…)前は自分で拭けます…。」

A「そう?……手震えてるけど(声も震えてるし…)」

歪「寒いだけなんで大丈夫です…ケホッ」

体が無意識に震える。

歪「(あんまりカッコ悪いとこ見せたくない…)」

A「……じゃあ拭いてみて?」

Aさんからタオルをもらって前を拭こうとするが、肌の嫌な感覚もあってかうまく拭けない。

A「(やっぱり…)ほら、貸して?」

結局拭けずAさんに拭いてもらうことに…。

Aさんに拭いてもらうが、やっぱり全身の鳥肌がゾワゾワと感覚が襲ってきて別の意味で体が震える。

全部拭いてもらって少し一息つく。

歪「ふぅ……ありがとうございます…ベタベタもなくなってよくなりました。」

お礼を言うとAさんは優しく微笑んでくれた。

A「そう、良かった。ご飯、食べる?」

歪「はい…。」

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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45  
作成日時:2023年9月9日 20時

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