今日のわんこ 26号 ページ31
額に冷たいものが張り付いてるのを感じて重たいはずのまぶたがゆっくりと開く。
少し眩しく感じる部屋の電気と横にはAさん…。
Aさんと目が合うと、Aさんは心配な顔をして僕を名を呼びかける。
A「歪…!大丈夫?アンタ、エレベーター前で倒れたのよ…!」
ゆっくりと身体を起こす。
上半身は隊長のコートどころか制服すら来てなくてTシャツの姿だった。
A「あ、ごめん。流石に制服のままじゃ寝心地悪いと思って適当にクローゼットにあったTシャツに着替えさせたんだけど、ダメだった?」
歪「いえ、いつも寝るときに使ってるものです。」
A「そう、それなら良かったかな?」
下半身も確認すると、下半身は制服のままだった。
A「ごめん…流石に寝てる間にズボン脱がすのは歪も気にすると思ってベルトだけ外させてもらった。」
確かに確認すると、いつものベルトはなかった。
A「ズボンも変えたいでしょ。私外出てるよ、食欲はある?」
歪「(Aさんたちが作ったご飯…食べたい……でも、あまり…)」
少しうつむいて考え込む。
A「……じゃあ持ってくるだけ持ってくるよ。それで食べれる分だけ食べればいい。」
歪「はい、ありがとうございます…。すみません…皆さんに迷惑を…。」
すると、Aさんの手が自分の頭に乗っかる。
優しく撫でられて自然にまぶたを閉じる。
A「病人がそんなこと気にするんじゃないよ。汗もかいてて気持ち悪いでしょ。何か体拭くものも用意するわね。」
そう言ってAさんは僕から頭を離すと、部屋を出ていった。
静まり返るその部屋一人僕は心の中にある感情をポツリと呟いた。
歪「…寂しい…。」
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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年9月9日 20時