今日のわんこ 25号 ページ30
季節はすっかり秋へと変わり、例え研究所の中でもエアコンなくても少し涼しくなる日になった。
普段通りに調理しているところで歪がやってくる。
だが、普段よりも声の気力がないように感じた。
歪「こんにちは……ﾊｧ…ﾊｧ…。」
A「？今日も来たか、ひず……歪！？」
振り返ると、歪は顔を真っ赤にして息を切らしていた。
よく見ると、身体全身フラフラしているようにも見える。
A「ちょ…っ！そこ座れ…！」
隊員が急いでキッチンの救急箱を取り出して中にある体温計で歪の体温を計る。
しばらくすると、ﾋﾟﾋﾟｯと計り終わった音が鳴って表示を確認する。
A「39.4℃…凄い熱じゃない！」
歪「さんじゅうくど…」
隊員1「いや、毎日来ているとはいえこんな高熱の中無理に来られなくても良かったんですよ？」
歪「いや…なんか気がついたらキッチンに着いてて…」
キッチン「(帰巣本能…！？)」
とはいえ、歪をこのままにしとくわけにはいかないので私は歪を連れて部屋に戻ることにする。
A「歪、立てるか？」
歪「はい…」
歪をゆっくり立たせる。
A「エレベーターまで少し遠いけど歩けそうか？」
歪はゆっくりとうなずく。
A「んじゃあ、この子部屋まで送ってくよ。」
キッチン2「おう。雑炊と薬用意しとくわ。」
A「うん、よろ。」
キッチン1「よろ…？」
キッチン4「よろしくって意味ですよ。」
キッチン1「あー、なるほどな。」
キッチン3「もうすっかりおっさんすね。」
キッチン1「は！？」
そんな会話をスルーしながら歪を支えながらキッチンを出る。
A「ゆっくりでいいからな。」
歪「は……ぃ…。」
キッチンからエレベーターまであと少しのところで歪の力が抜ける。
床に倒れる寸前に添えていた片手で脱力した歪を抱える。
A「歪…！！」
歪「ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらってとても嬉しいです！最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください！ (12月12日 12時) (
レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです！！続きも楽しみにしてます！！ (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カギ | 作者ホームページ：http://kogakogaminemine1321%45
作成日時：2023年9月9日 20時
