今日のわんこ 23号 ページ28
お昼を食べ終わった後、僕はAさんと一緒にキッチンへ向かっていた。
なんだか…双子の件もあってか分からないけど、胸の奥がモヤモヤするように感じた。
このモヤモヤをどうにかしたくて僕は前にいるAさんを呼ぶ。
歪「…Aさん…。」
キョトンとした表情で後ろを振り返るAさん。
A「？どうした？歪」
いつもの表情のAさんとは真逆に僕の表情は曇る。
僕は一番気になっていたことをAさんに聞く。
歪「あの二人とはどういう関係なんですか？」
強く握る拳を震わせながらAさんの回答を待つ。
A「あー、あの二人はね昔私の部下だったんだ…。」
その言葉につい数十分前Aさんが言っていた「副隊長」が頭によぎる。
歪「あ、だからさっき副隊長って…」
A「そ。もう副隊長じゃないのにあの子達それでも私についてきて慕ってくれてるからさ。」
ふいに感じたことを聞いてみる。
歪「Aさんはどうしてここに来たんですか？」
A「…なーに、ちょっとした揉め事よ。結果私が悪くてねここに来たのよ。」
歪「そうなんですね…。」
A「なのに、アイツらバカな真似してこっちに来ちゃってさ〜。」
Aさんは頭をかきながら困った風に話を続けている最中、僕は目の前にあるその小さな背中に抱きつく。
壊れないように割れ物を触れるようにそっと…。
A「歪…？」
Aさんは僕の回した腕にしがみついて覗くように顔を見てくる。
歪「……」
僕は何の笑顔も作らずに抱き締める。
ただただ、誰かにAさんを取られるのが嫌で仕方なかった。
こんな想いをしたのは初めてだ…。
すると、Aさんは僕の腕の中で振り返ると優しく抱き返す。
背中から優しい手付きで撫でられてるのが分かる。
A「大丈夫。歪の傍にいるよ。」
歪「…はい…。」
僕はAさんの言う言葉を信じてその華奢な身体を感じながらしばらくの間二人抱き締めあった。
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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらってとても嬉しいです！最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください！ (12月12日 12時) (
レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです！！続きも楽しみにしてます！！ (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カギ | 作者ホームページ：http://kogakogaminemine1321%45
作成日時：2023年9月9日 20時
