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今日のわんこ 15号 ページ19

あれから一週間

さて、もう何回目の怪我だろうか…。

私は隊員に足を冷やしてもらっていた。

キッチン2「本当に大丈夫か?お前。俺ビックリしちゃったよ、突然階段に転げ落ちたもんだから」

A「ウチもビックリしたw」

キッチン2「本当に平気か?」

真剣な眼差しで顔を見つめてそう言われる。

A「……うん、平気。もう大丈夫だよ。」

キッチン2「……嘘だったら俺がまた階段落とすからな。」

A「いや…それはやめときな。ただでさえ、キッチンは人手不足なんだから…。」

キッチン2「じゃあしっかりしろ。」

隊員に渇を入れられながら私は足の湿布が貼り終わるまで待った。

キッチンに戻ってからも他の隊員たちに心配されて休むように言われたが、ここ最近休ませてもらってばかりだから今回ばかりは無理やり就業時間に終わるまで厨房に立ち続けた。

就業時間終了

キッチン「「「「洗いもんやっとくから休め。」」」」

A「いや、いいって」

キッチン「「「「いいから休め!!!」」」」

それぞれが包丁を握ったりフライパン、ましてや中華鍋を持ってこっちに投げようとしてきて流石にここだけは私が折れた。

A「わかった…分かった…。休むよ。」

キッチン3「おう!さっさと休みやがれ!バカ!!」

A「いてっ!怪我人蹴りあげるな…!」

私は足を庇いながら部屋に戻る。

部屋に着くと、そのままベットに倒れる。

A「ふぅ…」

どんなに心を落ち着かせても仕事に集中しても頭の中は歪のことでいっぱいだった。

最初からスカウトでここに来たのも分かっていた。ずっといつまでもここにいる訳ではないのも十分理解していた。

でも、こんな突然に……

私はベットの上で小さく丸まって鉛のように重く感じる胸を手で押さえる。

この感覚は久しぶりで思い出すのにだいぶ時間がかかった。

A「(そうか…私……)寂しいんだ…。」

今思い返すと、独りに感じるのは本当に久しぶりだ。

あの頃はじいちゃんが来るまで寂しくてしょうがなかったんだっけ…。

今でも目に焼き付いている光景が脳裏に浮かぶ。

"「おとうさん…?おかあさん…?」"

テーブルの置かれている何か…。

何かの液体がテーブルから滴り落ちる。

私は昔を思い出すのを止めて、今日はそのまま寝ることにした。

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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45  
作成日時:2023年9月9日 20時

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