今日のわんこ 14号 ページ18
翌日
昨日、歪は院長に呼ばれていると言って行ったっきり姿を現さない。
昨日の昼食と夕食、夜食の時間ですら食堂に来た気配がなかった。
まあ、本来は院長の護衛プラスサポート役でここに来ているわけだし普通は忙しいはずだ。
そんなに心配しなくても直に顔を見せてくるだろう。
そんなことを心の中で思いながら一度も歪と会うことはなく一日が終わった。
一週間後
歪来ないな…
キッチン2「来ねぇな。」
A「!?エスパー…?」
隊員の言葉に驚いて反射的に伏せていた顔を上げて隊員を見る。
キッチン2「バーカ。さっきから本音が洩れてるぞ。」
A「マジでか。」
口を手で塞ぐが、「もうおせぇよww」と笑われた。
キッチン3「そんなに気になるなら部屋に行ってみればいいじゃねぇか。」
A「いや、邪魔したら悪いし」
キッチン4「そうか?アイツなら喜ぶと思うけどな。」
その言葉に思わず口が閉じる。
A「(まあ…確かにアイツなら喜びそうだけど…)うーん…」
キッチン4「飯もそんなに食ってねーだろうし、おにぎり作って持ってってやれ!」
そう言われて背中を勢いよく叩かれる。
A「い"っ"!?」
私は不器用に背中を擦りながら片手におにぎりを持って歪の部屋に行く。
A「歪、いる?」
ドアをノックしてしばらく待つが、返事がない。
私はゆっくりとドアを開けて部屋の様子を見る。
部屋に歪はいなかった。
A「ただいま。」
キッチン1「おぉ!おかえ……歪隊長、いなかったのか?」
A「うん…。」
キッチン2「あの人、マジでどこにいるんだ?研究所でもあんま見かけねーよな。」
すると、自動ドアが開いてヘアバンドをつけた隊長が入ってくる。
隊長「おい、今日の夕飯俺はいらねぇ。」
キッチン1「は、はい…!分かりました…。」
その場の異様な空気に隊長は首をかしげる。
隊長「?なんか空気変だな?揉め事か?」
キッチン2「いえ、最近歪隊長が見えないなって話になって」
次の言葉を聞いて胸の辺りが苦しくなった。
隊長「アイツなら元にいた本部に帰ったぞ?」
9人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年9月9日 20時