8.5.京都編〜開演準備〜 ページ18
小ヶ峰side
私たちは今、鬼ヶ島を出るため小さな船に乗って京都に向かっている。
訓練は中止となり、船の中では生徒たちが和気あいあいとしている。
一ノ瀬「よぉっし！」
突然、大声が聞こえたかと思えば一ノ瀬くんが自分の頭を両手で指差してアピールしながら機嫌良くしている。
一ノ瀬「ツノ消せたぞ！見ろ！ほら！」
はしゃいでいる一ノ瀬くんに矢颪くんが容赦ない言葉を投げつける。
矢颪「うるせーよ。もうみんなできてるよ。ビリっけつ。」
流石というべきか売られたケンカを買うのがヤンキーの特徴。一ノ瀬くんと矢颪くんがガン飛ばし始める。
いやー、私もあーいう時期あったな〜。
一ノ瀬「あ？殺すぞ？」
矢颪「やってみろ、雑魚。」
二人のケンカを察知し、遊摺部くんが私と無陀野先生を見て手を上げて叫ぶ。
遊摺部「先生！」
無陀野「……。」
無陀野先生はやらせておけと言わんばかりに無視している。でも、そういうわけにもいかず私は軽いリハビリ程度に歩いて二人の仲裁に入る。
小ヶ峰「やめなさい。」
一ノ瀬「うるさいなー。退いてろよ、A姉！コイツ、泣かす！」
一ノ瀬くんの言葉に矢颪くんがさらに苛立たせると思ったけど、それよりも気になったことがあり思わずおうむ返しする。それは矢颪くんも一緒だった。
小ヶ峰&矢颪「A姉…？」
その呼び名に次々と生徒たちが聞きつけ、集まってくる。
小ヶ峰「何？そのA姉って…。」
一ノ瀬「ん？A姉って下の名前Aだろ？だから、A姉！副担っていうよりお姉さんっぽいから！」
それを聞いた皆が次々と【A】って言葉を口にしていく。
漣「A姉」
矢颪「A姉」
手術岾「…A姉」
遊摺部「A姉」
皇后崎「A姉…。」
小ヶ峰「やめてよー。恥ずかしいから。」
そのあだ名をやめさせようとすると、キョトンとした顔で一ノ瀬くんは私を見た。
一ノ瀬「えー？ダメ？ムダ先とA姉。いざって時に叫べると思うんだけど…。」
その意見に少し考えた。
確かにあだ名で呼んだ方が認知しやすいし何あってもすぐに対応できる。
なら、良いかな？
A姉「じゃあ好きにしなさい。その方が呼びやすいだろうし。」
一ノ瀬「おっ、マジで？」
こうして私はあだ名として【A姉】と呼ばれ、無陀野先生も【ムダ先】と呼ばれるようになった。
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カギ(プロフ) - アニメ好きさん» ありがとうございます！頑張ります！ (1月11日 12時) (
レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き(プロフ) - なるほど！教えて下さり有難うございます！これからも投稿頑張ってください！ (1月11日 10時) (レス) id: 19e7ef702b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - アニメ好きさん» 読んでくださりありがとうございます…！夢主の服装は基本ワンピースです。車イス生活で一番楽な服装なのと可愛いという理由で選びました(笑) (1月11日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き(プロフ) - この小説はマジでとっても面白いのですが、夢主の服装どうしてもわからないのですが、教えていただくことって可能ですか？💦 (1月10日 8時) (レス) @page26 id: 19e7ef702b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - 暇人の暇人さん、コメントありがとうございます！今少し忙しい時期ではありますが精一杯頑張りますので温かく見守って頂けると嬉しいです( ≧∀≦)ノ (2022年4月15日 21時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カギ | 作者ホームページ：http://kogakogaminemine1321%45
作成日時：2022年4月1日 22時
