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〜葎夜side〜
何を見るでもなく、ボーッと教室を見渡してみるとやっぱり一人の生徒が目に留まる。
何かを見る目はすごく愛おしそうで、憧れてるんだなーとか思う。
「Aーなに見てんのー?」
「んー」
親友らしい橘川さんに対して生返事を返しながら窓の外をぼんやりと眺めている。
明るめの茶色をした俺の髪が朝の太陽によって輝いて見える。
うわ…なんかクサい考えだな…。
「あっ、もしかして倖夜くん見てるんだ?」
「えぇぇっ!?何で分かったの!?」
「いや、そりゃ…そんだけガン見してんのに気づかないわけないでしょ」
相当驚いてるらしい星原さんに橘川さんは苦笑している。
「んー…でもさあ恋してるAは可愛いよねー。いかにも女の子!!って感じでさ。あっ、倖夜くん見てるときだけ」
「ちょ、最後の方要らなくない?ソレなかったらあたし乙女だったのにぃー」
唇を3の形にしてみせる星原さんを見たからか、近くの男が少し頬を赤色に染めた。
…純情くんなのかなぁー。
そんな彼に気づかないAさん達は話を続ける。
「でもさっ、でもさっ! 仕方ないじゃん? 気づいたら目で追っちゃってるんだもん…」
そう言う彼女は
.
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すごく綺麗で、
.
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すごく儚くて、
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すごく切なくて、
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「…っ」
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息をつく間も無いぐらいの速さで、俺は彼女に惚れていた。
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そんな単純な、俺の初恋。
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絶対に実らせてやるよ。
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ひかる(プロフ) - 久しぶりに最初から読んでみて…106話の双子の会話に萌えました。← (2013年3月29日 11時) (携帯から) (レス) id: b283e10409 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - 仁來さん» うん♪できる日がくることを望みます笑 うん、作成頑張るよ♪ (2012年7月13日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - 桃花☆さん» うん、頑張ろうかなーって思ってるけど、連載できるか心配…笑 いいよ^^あたしは友達って思ってるし(^_-)-☆ (2012年7月13日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
仁來 - そうなのー!?恋はいいよぉ♪いつか出来る時が来るといいね☆ 夢叶ちゃんと恋バナできるのが楽しみだわ(笑) 頑張って続編考えてねー!! 楽しみにしてます(●´∀`●) (2012年7月9日 23時) (レス) id: 58a96b59a8 (このIDを非表示/違反報告)
桃花☆ - 意見見せてもらいました、自分の行いについて深く反省した。もしかして今まで失礼な態度とってたかもしれない、ゴメンなさい!!さっきのコメで「夢叶ちゃん」って呼んじゃったけどいいかな??ちなみに元「七星」。 (2012年7月9日 19時) (レス) id: 494d70d9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢叶 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kagurakamuisougo/
作成日時:2012年4月27日 18時