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日曜日のあさ ページ19

海の発言によって唐草の家で作ることになった。

「いや、なんで俺の家?」

「「「ぜひ、いってみたい」」」

「なんだそれ・・・・・・」

ぶつぶつ言いながらも結局は納得してくれたみたいだ。

あのキッチンではやりたくなかったから丁度良かった。

放課後皆でスーパーに行って買い物をした。

卵、牛乳、パンケーキミックス、バターそれとはちみつ。

はちみつをどの種類にするかで喧嘩していた海と御門は見なかったことにする。

あの二人は味の違いでも分かるんだろうか。

ふっと気配がして横を向くと唐草が私の手から籠を取った。

「海はああだけどさ、空は気にしないの。」

その質問の答えより先に名前を呼ばれたことに驚く。

こないだまでただのクラスメイトだった人とスーパーで一緒に買い物をしている。

いつのまにこんなに距離が縮んだのだろう。

そんなことをぼけーっとしながら考えていると不審に思ったのか顔を覗かれたので慌てて答える。

「別に海が気にしないなら私は良いよ。それにはちみつ入りのやつも食べてみたいし。」

海に関することは本当で、食べてみたいというのは嘘。

ただお父さんのことに関して海が知っているのに私が知らないなんて状況は絶対に作りたくない。

そんな気持ちに気づいたのか気づかなかったのか唐草はふぅんと呟いて黙り込んだ。

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作者名:lamerise | 作成日時:2018年3月11日 22時

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