7人の執事

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ｶﾞﾁｬ




『ｸﾞｽｯ………。！？』




直「驚いた？」




『なんで……』




直「元気ないからさ」




『当たり前ですよ……』




直「あのさ、これは、俺の独り言として聞いといて。」




『はい…』




直「俺ね、好きな人がいるんだけど、その子とはもうあまり長くは一緒にいられない。」




『可哀想に…』




直「俺は自分の思いをその子には伝えられずにいる。色々問題があって」




直「でも言わなきゃと思って言おうとしたら、別のやつがその子に告白してた。」




直「俺以外にもいたんだなって思ったけど、諦めるつもりはない。」




直「それで俺にもチャンスが来た。その子の涙を止めれば、きっと俺のところに来てくれる。そんな簡単に行くわけないけどさ、別にどう考えても俺の自由じゃん？願掛け？みたいな」




それって……




直「A。泣かないで？」




『な…おとさん……』




直「ショックだったよ。健ちゃんがAに告白してるの見たの」




『ご…ごめんなさい』




直「俺は、Aを泣かせたりしない。絶対。幸せにする」




もう……




なんなの……




誰か決めなきゃいけない。




でも決めたら悲しませることになる。




ほかの人を。




ああ、




逃げたい。




こんな人たちに出会わなければ……




こんな良い人たちに会いたくなかった……

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