喰わへん【御堂筋翔】2 (ページ8)

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37話ページ8

水「それにしても、
マネージャーの仕事も大変ですね！」

食器をまとめながら水田さんは笑う。

『いえいえ、これで皆が少しでも楽になるのなら、
私はいくらでもお手伝いしますよ。』

本心だ。
前までは密かに総北を応援している自分がいた。
でも、今はこっちの空気になれてきている。
勝ってほしいと思うようになっているのだ。

水「ありがとう。
俺達、凄い支えられてるよ!!!!」

『そんな……。///』

選手から言われるのが1番嬉しい。
御堂筋君はよくザクザク言うけど、彼らはホンワカしている。(ザクの意味を知らない)

水「森月さんってさ……。」

『はい？』

水「好きな人とかいるの？」

唐突な質問だった。
水田さんの顔は笑っていたが目は真剣だった。

『や、やだなぁ。いるわけないじゃないですか！
部活でいっぱいいっぱいですよぅ！』

そう笑い飛ばしたが、
その時の水田さんはパァっと明るい顔をしていた。
可愛い。

水「そ、そうなんや!!!!
片付け終わったな!!!ほな、お風呂行ってくるわ!!!!」

『あっ、ありがとうございまし……、
って、もういない。』

質問。
ふと口に出したのは《いない》の3文字。

自分でも分からない。
私には好きな人はいるのだろうか。