【呪術廻戦】そういうつもりじゃなかった！

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「それ前に私がプレゼントした服だよな、着てきてくれて嬉しい。似合ってるよ」

「はぁ？……A、何処のブランドが好きなの。俺が買う」

「Aは何を着ても似合うね、流石私のAだ」

――結果として全員でお出かけ(他3人曰く自分とのデート)することとなった。因みにAはすでに昨日の己を殴りたくなっている。
全員で行きたい、と伝えた際は全員が凄く顔を顰めていたが、何か3人でヒソヒソと話をした後、許諾の言葉がそれぞれから返ってきた。不安になって代表して家入に尋ねてみれば、「Aに嫌われてデート出来ないよりも、3人でもデート出来る方がいいって結論になっただけ。私はクズ共のことは塵か何かだと思ってAとのデートを楽しむ」との返答が。
付け加えると五条の予定は他2人によってけちょんけちょんにされていた。ついでに五条本人もけちょんけちょん(物理)にされていた。
大男2人と華奢なJK2人という良くも悪くも視線を集める4人組は、まずカフェへと足を運ぶ。

「パンケーキ、2種類頼んで半分こしよ、A何食べたい？」

『チョコのやつとイチゴのやつ……あっキャラメルも良いな……』

家入と１台のガラケーを覗き込んでいると、後ろから大男が割り込んでくる。

「硝子、抜け駆けは良くないな。……A、私がキャラメルを頼むから半分食べると良い」

『それだと私1個半食べることになる……』

「は？A、もっと食べたい味ねぇの？俺が頼む。で半分こする」

『それもう実質2個食べてるよね、流石に4等分しない？』

「「「別にA以外とシェアしたいわけでは無い」」」

『そっか……』

3人がギャンギャンと言い合い始めたのを仲良しだなぁ、なんて呑気に眺めていると、Aはすれ違った女性がハンカチを落としたのを目にした。

「……A、ブルーベリー好きそうだな……」

「つーか今日人多くね？」

「まあ休日だから仕方ないね。A、はぐれちゃいけないから私の手でも―――あれ」

ほんの一瞬3人で前のめりになって歩いていたため、夏油が振り返って手を差し伸べれば、そこにAの姿はなかった。全員の額に冷や汗が流れる。

「悪い、メニューに気を取られすぎてた、私のミスだ」

「いや硝子のミスと言うより喧嘩を始めた私達のミスだね」

「とりあえず早く探すぞ！アイツチビだから遠くまで行かれると見つけづらい」

それに、と全員の心が一致する。

「「「Aは宇宙一可愛いからナンパされる！！！」」」

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