何よりも綺麗なのは ページ25
「A、来週の土曜に夏祭りあるらしいんだけど一緒に行かない？浴衣はもうお揃いで買ったし」
『わぁ、硝子ちゃんと一緒に行きたいなとは思ってたんだけどその、浴衣……』
「なら決まりだな。祭り自体は16時スタートで花火が20時からか……何時から行く？」
『……用事ないし折角なら16時からかな〜』
「ん、りょーかい」
体術の訓練の休憩時間、流れる汗を拭っていれば、見学の家入がガラケーを手にして話しかけてきた。浴衣をすでに買われているという点についてもう少しお話したかったが、笑顔で返事をするに留めた。相手の求める返事をする、これこそ八方美人。知らんけど。
「き、こえてんぞ硝子！！」
「浴衣姿のAもきっと素敵なんだろうね」
「あ、おい！術式なしって言ったろ！！」
「そうだったっけ？」
「とぼけんな！！！」
因みに残りの2人は組手中だったが、どうやらこちらの会話が聞こえていたらしい。ぎゃんぎゃん騒ぎながら一旦動きを止め、日陰であるこちらへと歩いてくる。
「で？来週の土曜の16時からだっけ？何処でやんのそれ」
「何で着いてくる気なんだよ来んな」
「多分これだね」
「いつの間に調べたんだよキモ」
「それ程でも」
着いてくる気しかないことを悟った家入は、体内にある空気全てを吐き切ったんじゃないかと言うほど大きなため息を付いた。
「……着いてくるとしても半径5kmは近づくなよ」
「それ祭り会場に私達存在できる？？？」
「遠くから笛の音でも聞いて風流感じてろ」
2人がいがみ合っている最中、五条はこそこそとAと話をしていた。
「オマエは何が好きなの？夏祭りで」
『え？うーん、冷やしパインとか好き』
「そんなのが？冷やしただけじゃん」
『失礼な！！五条くんは？』
「祭り、行ったとしても食わせてもらえなかったから知らん。……だからオマエと傑と硝子で行きたかった」
少し哀しそうに目を伏せた五条に、Aは不覚にもトキメキを感じた。いや多分トキメキというか母性かもしれないが。
『しょ、硝子ちゃん、やっぱり皆で行かない……？』
「……後日2人きりでデートな」
『勿論！！ありがとう硝子ちゃん！！！』
好きー！と抱き着かれ満更でもなさそうにAの頭を撫でている家入を横目に、夏油はこそりと五条に囁く。
「……本音？それともこれを狙った？」
「知らねー」
プイ、とそっぽを向いた五条を一瞥して、夏油は軽く笑った。
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夢のわたあめ(プロフ) - ユナさん» お返事遅くなってすみません💦コメントありがとうございます！！！肉こそが全て、と思っている男子高校生らしい選択肢…… (12月10日 22時) (
レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - お疲れの夢主を癒す話めっちゃ大好きです！「fish or chicken？」ではなく「肉or肉」で大爆笑しちゃいました！ (11月24日 18時) (レス) id: c2a36c0403 (このIDを非表示/違反報告)
夢のわたあめ(プロフ) - 茶々さん» こちらこそありがとうございました！是非ピンクのピンを受けとってくださいまし……！✨ (9月27日 7時) (レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - 人生ゲーム書いていただきありがとうございます(๑>◡<๑)硝子のツッコミといい私と結婚するだろのセリフヤバすぎます！ときめいた😍‼︎自分もピンクのピン欲しいっ (9月27日 0時) (レス) id: fe39496f9e (このIDを非表示/違反報告)
夢のわたあめ(プロフ) - 茶々さん» 2回目のリクエストありがとうございます！！全力で人生ゲームを遊ぶ4人、素敵なシチュですね……✨更新再開後執筆させて頂きます！ (9月8日 18時) (レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢のわたあめ | 作成日時：2023年8月8日 14時
