【呪術廻戦】そういうつもりじゃなかった！

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3人から同時に口に突っ込まれる等の悲劇はあったが、とりあえず完食する。

『ありがとう、3人共……じゃあ私シャワー浴びてくるから』

『戻って良いよ』と続けようとすれば、3人それぞれお風呂セットを手に持っていた。

『……ち、なみに聞くけどそれは』

「「「一緒に入ろうと思いまして」」」

『そっ……か……』

八方美人歴約2ヶ月に達するAも、疲労と奇想天外な同級生には勝てないらしい。流石にどう返事をすべきか迷う。

「お嬢様はお疲れの様子ですから、溺れないように見張りが必要かと」

『ありがとう、でもシャワー浴びるだけだから溺れな』

「お風呂にお湯は張ってますので是非」

『それこそ溺れそうだから』

「私が着いていくから問題ない」

『夏油くん、素、素が出て……』

夏油くんの目がとんでもなくガンギマリだったとAは後に語る。
『シャワーを浴びなきゃ死ぬので！』と良くわからないことを口走りながら、3人のアピールを何とか掻い潜ってシャワーを浴びてベッドに向かうと、買った覚えのないふわふわな掛け布団と高級そうなマットレス、そして枕が置いてあった。

「お嬢様、こちらへどうぞ」

家入は掛け布団をめくると、ぽんぽんとマットレスを叩いた。因みに彼女の(他2人に比べれば)小さい背中で、添い寝を目論む執事たちを全力で押し込めていた。凄く大きな背中に見えた。
布団に潜り込むと、家入もしゃがんで目線を合わせる。

「……ここからはただの家入硝子に戻るけどさ、今日は1日お疲れ様。Aは頑張りすぎるからさ、ちゃんと頼ってよ、彼氏である私にさ」

『ありがとう硝子ちゃん……』

最後の一言は聞かなかったことにするね、と思っていれば、家入の横に夏油がしゃがむ。

「どんな状況でも頑張れるのは君の長所だね、流石私のAだ。だからこそちゃんと休んでほしいな。それに今回の任務は確かまた2級呪霊を―――」

「傑うるせー、止まれ」

割って入ってきた五条が夏油の頭を叩く。確かに止めてもらって助かるが、何で一言も話してない倒した呪霊について知っているのかは少々気になる。

「散々言ってるけど、弱くてチビなオマエは俺に守られてれば良いんだよ。……だから、今日は悪かったな。佐藤とやらも処分したし、ジジィ共にも圧かけた。だから安心しろ」

『(……待っ、え？今処分…圧かけ……え？？？)』

優しく頭を撫でられるがそれどころではない。
その後も寝顔を見ようと見つめられ続けるしで、結局寝不足となった。

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