・ ページ16
「想像したくもない悪夢だね、クリーチャーズ側が泣き喚くよ。……やっぱり男女の組み合わせが良くないかい？じゃあ私はAと組むから、悟と硝子で乗るといい」
今度は夏油がそっとAの肩を引き寄せる。
「いやいやいや……はぁ！？男女は賛成、でもその組み合わせは反対！！！つーか誰がチケット持ってきたと思ってんだよ、ここは俺とAだろーが」
夏油に負けじと次は五条がAの腕を引っ張った。
「クズ共と乗るとか普通に嫌なんだけど。Aも嫌だよな、……うん、そうだよな。私にはわかる。嫌だよな」
『何も言ってない……』
「ミチミチになりながら乗る五条と夏油、見たいよな」
『いや……それはちょっと見たいかも』
Aの好奇心が少し刺激された。ついでにそれを見たキャストさんはどんな顔をするのかまで気になった。
このままでは夏油とのミチミチコースだと思った五条は、大きくため息をつく。
「……よしわかった。まずA以外の俺たちだけで乗ろう」
『何で？？？』
乗りたいの私……、とAは困惑の表情である。
「2:1で？それじゃまた揉めそうだけど」
「いや1:1:1で、だ」
『並んでる人に凄く迷惑……』
「で、俺らの中で1番得点が高かった人がAと乗る。Aの隣に座るのは最強なヤツってわけ。A守れなきゃ意味ねぇし」
『別に生命が脅かされるようなライドじゃないんですけど』
「「確かに……」」
『夏油くんも硝子ちゃんも納得しないで』
ダメだ、まともなやつがいない。Aは絶望する。
寿司屋の湯呑みパーティーとか、大人数で乗れるのを提案するべきだったかと後悔の念が過ぎる。
「……いやでも待て、最強というなら乗らずとも今ここで戦って決めれば良いのでは？」
『夏油くん、朝のまとも具合を思い出して。戦闘民族みたいなこと言わないで？』
「お、やるか傑」
「それじゃ私はどうすれば良いわけ？不戦勝？」
『だから何でノリ気なの！？』
とりあえず円になって話していた3人の真ん中に入り込み、どうにかして止める。多分あと何秒か遅ければ呪霊出てきてた。夢の国が血みどろの国になるところだったと胸を撫で下ろした。
『グッパー、グッパーにしよう！！』
鶴の一声ならぬAの一声により、平和的にグッパーで別れることとなった。
「んっっふ、そっ、それではいっ、いってらっしゃ……っ」
「「……」」
因みに五条と夏油のミチミチコンビはキャストさんの間でも伝説となった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢のわたあめ(プロフ) - ユナさん» お返事遅くなってすみません💦コメントありがとうございます！！！肉こそが全て、と思っている男子高校生らしい選択肢…… (12月10日 22時) (
レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - お疲れの夢主を癒す話めっちゃ大好きです！「fish or chicken？」ではなく「肉or肉」で大爆笑しちゃいました！ (11月24日 18時) (レス) id: c2a36c0403 (このIDを非表示/違反報告)
夢のわたあめ(プロフ) - 茶々さん» こちらこそありがとうございました！是非ピンクのピンを受けとってくださいまし……！✨ (9月27日 7時) (レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - 人生ゲーム書いていただきありがとうございます(๑>◡<๑)硝子のツッコミといい私と結婚するだろのセリフヤバすぎます！ときめいた😍‼︎自分もピンクのピン欲しいっ (9月27日 0時) (レス) id: fe39496f9e (このIDを非表示/違反報告)
夢のわたあめ(プロフ) - 茶々さん» 2回目のリクエストありがとうございます！！全力で人生ゲームを遊ぶ4人、素敵なシチュですね……✨更新再開後執筆させて頂きます！ (9月8日 18時) (レス) id: 4fd2da77ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢のわたあめ | 作成日時：2023年8月8日 14時
