配信切り忘れたら伝説になった件【ぶいでん】【2j3j】

伝説へ ページ2

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『......では、また淡雪の降る頃にお会いしましょう。』





―おつ！
―淡雪の降る頃って言っても毎日配信してるんだよな...すご、、
―毎日淡雪が降ってるんだよ察しろ




一段落し、配信を切ろうとPCに手を付けるが、どうやらかたまってしまった様子



『ん...？……もう、、』




でも、暫くいじっていると配信画面は閉じられたようなのでほっと一息つく。



『はぁ......』


ふと、溜息を吐く。

憧れの「にじさんじ」という場所で活動を続けておよそ三か月。

......人気が出ない。



いや、正確には同期が強すぎるのだ。

三か月で30万人の登録者の私も十分すごいと思う。でも、サロメちゃんは......それをはるかに上回っている。

数だけじゃない。性格も、面白さも、全てが私を上回っているのだ。

おい運営、なぜ私をあの子と同期にした？？？？


などとぐるぐると思考を巡らせる普段はにじさんじライバーとして活動しているがいつもは「田中A」として生活している20歳ニート。

まぁ、勿論サロメちゃんを嫌っているわけじゃない。むしろ大好きなまである。
だってあの子...可愛いんだもの！初コラボした時とかもすっごく可愛くって...普段の清楚キャラが剝がれかけてしまったことがある。

まぁ、必死で取り繕ったのだが。



と、この話はさておき、私だって立派なにじさんじのリスナーなのだ。
だから自身の配信が終わったら絶対誰かの配信を見ると決めている。

だが...そのお供が必要なのだ。


椅子から降り、キッチンに向かう。

そして冷蔵庫からとあるものを取り出す。




『…もう、これがないと生きていけない体になってしまった...。』


＿＿プシュッ




スト〇ング〇ロの缶を開け、口に流し込む




『ゴクッ、ゴクッ......ぷっはぁぁ！！！うんめぇぇぇっ！！これがねぇとやってらんねぇよ！』



そう、これが私の......「田中A」の本性なのである。



だが、この時の私は知る由も無かった。

まさかこれが、あんなことになるなんて...。

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