僕のマネージャーは関西兄貴【knmc】【2j3j】

収録後 ページ2

刀也side




S1(スタッフ1)「お疲れ様でしたー！」

S2「それじゃぁ確認はそれぞれ.........」



S1「では、解散でOKです！ありがとうございました！」


刀也「お疲れ様でした。」



と、スタッフさん達に一礼をし、収録が終わる。

と、同時に”いつもの声”が聞こえる



『とやくーん！！お疲れさん！』

刀也「ありがとうございます。Aさん」



笑顔でタオルと水を渡してくれる関西弁の男性は、僕のマネージャーの斎藤 Aさん

22歳の大学生なんだとか。



『今日の収録もめっちゃよかったで！流石やなぁ〜！！』

刀也「ちょ、抱き着かないでください！暑いですから！！」


なんて言いつつも離れて欲しくない、というのが本音だ。

なんていうの？この...包容力？……自分は良いマネージャーを持ったなと改めて思う




『んー−...』

刀也「...なんですか？」

『いや、やっぱとやくんも男の子なんやなーって。』

刀也「なんですかいきなり...。」


こんなとこ詩子が見てたらどうなってたよ



『んふふっ、なんやろーな。...とやくんお疲れやろ？車で送ってくよ』

刀也「え？いいんですか？」

『うん！今日暑いしなぁ。助手席涼しいからそっち乗ってきぃや』

刀也「ありがとうございます...。」

『いいってことやて！おいで！』



と、手招きをされる。

僕はAさんに大人しくついていくことにした。



...車で送られるのは初めてじゃない。なんなら何回もある。

その”何回も”の内、8割は奢られている。...普通に自販機で飲み物を奢ってくれるぐらいならまだいいのだが....ファミレスとかで夕飯を奢られた時なんかは流石に驚いた。すっごく申し訳なかったし。

それでもAさんは、



『いーよいーよこんくらい！とやくんは親御さんに連絡しといて！
まだ子供なんやから、こういうときはしっかり大人を頼ってええんやで？』



って毎回解いてくる(？)


多分、ろふまおの企画であった屁理屈王のやつ、Aさんが出てたら間違いなく一位だった。




...あれ？そういえばこの水めっちゃ冷えてる...。



刀也「Aさーん、このお水って......」

『え？...あー、それ本社の自販機で買ったやつ！』

刀也「え？！買ってくれたんですか？」

『勿論！だって、冷たい方が嬉しいやろ？』

刀也「いや、、そうですけど...。」



『とやくん、こういう時はなんて言うんやっけ？』

刀也「......ありがとうございます。」

『よろしい！！』


なんて、満足げに言うAさん。

...自分は本当に良いマネージャーをもった。

車内→←マネージャー記録

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す