24話目 ページ24
あの後、声を掛けられることはなかったが、視線を感じながらご飯食べるってどれだけしんどかったか！！会ったら絶対に拳で食らわすからな？？
さぁ、気持ちを切り替えて早速教室に向かうと、ガラス張りに日光が差し込み、小さな噴水が設置され、お花に囲まれた椅子と机が用意された幻想的な教室だった。
例えるなら、クリスマスにあるスノードームの中に居るかのような体験を味わえたのだ。
「本日は、初心者の方もいるのでご一緒に作法を勉強して行きたいと思います。よろしくお願いします！さて今回は、特別にオスマン様がお越し頂きました。」
os「よろしくめぅ〜♪」
あざとい幹部だったんだ…オスマン様って。実は今日で初めましてではなく、面接時の担当がオスマン様と既に出会ったのだ。
紅茶の種類やテーブルのセッティング、季節に沿えるよう花の生け方まで教わった。メモを取り終えると、扉の方から何か邪悪な気配を感じた。
すると、先輩たちがざわざわとし出し、何者かと振り返ったら…。
gr「やぁ、諸君。私のことは気にせず勉強したまえ。」
ヒェッ…。総統閣下ではないですかぁ⤴︎先輩達は、ホホホッとまるで近所の叔母さんみたいに暖かい人達だからか、全然総統を恐れないというメンタルの持ち主だ！
私は流石に都会より田舎から来た人なんで、実際に見てみると恐ろしい…。
os「グルちゃん珍しいやん…。それともあれか、仕事放棄してトン氏から逃げたんやろどうせ？」
gr「ｷﾞｸｯ!?なんでバレたし…。」
訂正、やっぱり怖くないわ。総統が仕事サボるって面白すぎワロタww。
そして、さらっと見学しに来た総統は、勉強からお茶会へと聞いた途端に、目をキラキラしながらスイーツが食べれるのを待ちきれなかったらしい。
教われた通りにテーブルをセットして、身体を冷やさないようにカモミールティーに、薬膳茶を加えてケーキがテーブルの元にやって来た。
os「マイちゃん、一緒にお茶しない？」
my「……私？」
os「そうめぅ！面接以来やな〜遅くなってごめんね、これからもよろしくめぅ！」
gr「ほぅ、随分と楽しそうやな？俺も入れてくれ！」
トップ2人からお茶誘われたぁああ！？ちょちょちょ、先輩達の前で目立つな……ってなにホホホッしてるんですか先輩ぃいい(泣！
「若いっていいわねぇ！」
見捨てないで…！
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作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
