兄 ページ47
ユウ「…………嫌いです。」
その答えを聞いて予想したであろう。
しかし、総統は否定せず、私の話を聞き続けた。
ユウ「その必要はないです…。でも必要になってしまうんです。私たち人間の歴史が刻まれるのは、
神様の決断なんです…。これは試練であり罰だと。」
gr「そうか…。」
彼の大きい手が私の頭の上に置く。
優しく、子をあやすかのように撫でる。
gr「もう睡眠の時間だ。すまない、
引き止めてしまって。」
ユウ「い、いいえ!
私は総統様とお話が出来て光栄です。」
gr「…よろしかったらあれや、グルちゃんとでも呼んでくれへんか?」
ユウ「ブッ!!ww」
gr「わぎゃ!なんや急に面白要素あったか?」
ユウ「グルッペンさんならまだしもいきなりグルちゃんはちょっとwwww」
せっかくなんか…台無しな気がww
可愛いとこあるな総統閣下。
ユウ「失礼します。総統…いやグルッペンさん。
おやすみなさい。」
gr「おやすみ、ユウ。」
一人になった彼だけの総統室。
静かに涙が頬につたうのを知らないで。
グルッペンside
小さかった我が妹よ。
私はお前とともに国を創り続けたかった。
しかし、もうその必要はないな。
お前のおかげで今の俺がいる。
日記を手にしてもう一度、文章を読み上げる。
カラスは国とともに協力しあう。
カラスは今も旅をしている。
彼らと共に…。
gr「ふふ、そうか…旅か…。」
gr「大きくなったんやな…。」
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年6月13日 16時