鬱金香の村 ページ17
先程の事情は無視して。
夕方になった頃、小さな村に辿り着いた私たちは宿屋に泊まることに決定。
この村は、チューリップが有名な観光地みたいで、どのお店もチューリップの絵柄が描かれていて可愛らしい世界だ。
特に雑貨屋とかが女性に人気みたいなので、旅行のお土産にもするようだ。
si「チューリップって、
鬱金香(うっこんこう)と書くらしいんですよ。」
ユウ「え、そうなんですか!?」
私としにがみくんは、仲良くお茶をしている。
三人は、クロノアさんのせいで溢したコーヒーを拭き取る作業をしていた。
え、私としにがみくんはなんで手伝わないかって?
平和的な争いでジャンケンで勝ちました。
si「そう、だからなんかその"鬱"って聞くとあの人を思い出すんですよ…。」
ユウ「あの人…。(把握済み)」
si「はい。ですのでもし、その人と対面した場合には、
断って逃げてくださいね。あの人女癖がありますので。」
ユウ「了解です。ちなみになんですが…。」
si「ああ、もしAさんと言われた場合、それは僕たちとwrwrdさんたちが集まった時に話します。僕たちフォローしますので、どうにか誤魔化してください。」
ユウ「…ありがとう。」
〜翌日〜
気持ちのいい朝を迎えた頃に太陽が顔を出して、チューリップ畑が輝きだしていた。
そして、私はすでに準備が整えているため部屋に出た。
ユウ「おはよう、しにがみくん。」
si「おはようございます…。」
まぁ、お寝坊さんだこと。たしか、しにがみくんって結構遅刻…はする筈ないか!←
si「他の三人は昨日の作業で疲れたせいか、
まだ寝ています…。」
ユウ「出発時刻は6時半だから、あと30分はあるね。」
si「どこかゆっくりしましょうか!」
朝のパン屋の煙突から出来立てのパンが香ばしく、牧場から牛の声。港町もこの村も大好きだ。
ユウ「日本と比べてなにが違うのか、ここは海外みたいなものだからかな。」
si「え、ユウさん今日本って言ってませんでしたか!?」
ユウ「え、しにがみくんなんで知ってるの?」
si「僕たちは『日ノ本』という島国出身なんで、
呼び方が"にほん"か"ひのもと"と別れているんです。」
ユウ「…マジか。」
???「えらい、楽しそうやな?」
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年6月13日 16時