そして世界は、夢を見る【d!】 (ページ7)

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流れ星が七つページ7

【栄養】ちゅるちゅる栄養たっぷりゼリー【ブドウ味】

ちゅるちゅる、ちゅるちゅると音を立て、行儀の悪さを感じるが、私を止める親役は居ません。

ゼリーといったら、ブドウ味。時は、ルネッサンス。口の中が、まるで天国だ。

『ちゅるちゅる、ちゅるちゅる…。』

ht「いやー、此処の『宇宙海賊船』のセキュリティがどうしても甘いもんだからさ。

万全とは言えなくて、手の掛かる事が多くてつい、うっかりでね…。

(しかも、女の子に刀向けるなんて馬鹿じゃん、俺…。)」

やってしまった…と男は深く反省し、穴があったら入りたいという羞恥心が凄いのである。

土で汚れが目立つ白色の軍服に、朱色のばつマークで印されているマスクという、個性的な人だ。

『ちゅるちゅる、ちゅる？』

ht「あぁ、ごめんね？僕はひとらん。半分地球人と半分サイボーグで出来た人だよ。

でも、知能としては、地球人よりかな。あと、マスクの下は…あまり触れないで欲しい。」

『ちゅる。ちゅるちゅる…。』

ht「君が噂の女の子？聴いていた話と違うなぁ…。」

『ちゅる？』

何が…？と視線を送るが、相手は何でもないと言って、気を紛らすように頭を撫でられる。

子供と勘違いしてないか？すると、余計な声が聴こえて、ゼリーが喉を詰まらせるかと思った。

ht「("鬱"が言ってたのって、確か新たな女の子が目覚めたーとか。我らの花ーとか。あと、胸が大きい…とか。)」

『(その大きさで判断するな…ったく。)』

すると、何処からか爆発音が温室まで鳴り響いた。

少しの揺れどころか、かなり激しかったため、思わずよろけてしまう。

しかし、近くにいた彼に、腰を抑えられ倒れずに済んだのだ。

ht「大丈夫！？ンンッ…こちら、Nivea(ニベア)。現在、温室施設にて滞在中。応答せよ___________」

ht「不味いね…。害虫が潜入されて船内に彷徨いてる。君を置いていくわけにはいかない！俺に着いてきて！！」

『私に出来ることは？』

ht「俺の傍に居ろ！
(本当は、一人で居るのが怖いけど！！)」

頼りねー。だけど、仕方がない。

少年と協力した身だから、人助けと行こうじゃないか。