流れ星が四つ ページ4
『地球が滅ぶ』という言葉だけで、
随分とまぁ…強烈な脅し方だなと感心した。
なんとなく、分かってた。平和ボケといい、宇宙という科学は、あるある感覚として捉えすぎているかもしれない。
そんな私たち人間は、動物と呼ばれるのだ。
『地球が滅ぶ…ねぇ。ふーん…。』
真意はともかく、あくまで仮説として捉えるScience fictionなりの想像力だな。
「いや、反応薄っ。」
『その理念は、代々から受け継がれ、科学的にそう語られているのは、嘘ではないね。約50億年程とされているが、確実でないのは確かだ。』
「その点に関してだが、50億年経とうが関係なく、隕石衝突の可能性も多いにあるのだが…。」
『なら何故、
「それはだなぁ_________。」
無数のカメラのうち一つ、私達の姿を映像で捉えられていることは、監視役を務める一人の男しか知らない。
少年の指示により、警戒と安否を重視するよう心掛けるが、その目でどう判断するかは本人の意志だ。
??「ふ〜ん、あの子はほうじ茶と和菓子が好み…っと。」
ペンを片手にくるくると思考を回転させながら、メモ帳を机に置く。
そして、深碧色に輝やく指輪を唇の元へ、近づかせる。
os「こちら、
もう一人の【女型】人造人間ちゃんは、異常なしぃ〜。」
数人からの「了解」と一匹の「わんっ！」という応答が入る。
そして男は舌を舐めながら、眼を細くして妖しく笑うのであった________
os「精々、おもろいモン見せてな___人間ちゃん？」
『……っ。』
寒気がした_____誰かに視られていることを。
恐れることなく、ただ"なんとなく"その視線に向ける。
間違いない…小さな監視カメラが、植木鉢に仕掛けられているではないか。
「………気づいてしまったようだな。」
『別に、これはただのマグレだよ。監視されることは、仕方がない。』
「なら、"声"は聴こえたか？」
『……いいや、無機物に対して読み取れなかった。
無論、アンタもだよ。』
「ｸｸｯ…。最後に、質問はあるか？」
『無いよ。キミが説明した通りに、私は動いてみせる。』
それは、地球滅亡の危機に曝される原因を
_____止めてみせる。
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作者名：み〜と | 作成日時：2024年1月7日 19時
