流れ星が三つ ページ3
私がcold sleepで眠らされたのは、"助けてほしい"との事だ。
一般の私が…だ。態々、一千年前から地球の人間を拾ってまで、助けて欲しいなど飛んだ話だ。
『私はいつ、帰れる？』
「賛同してくれるのかい？帰れるとも、約束する。
君の身体は、人造人間で出来たものだ。
『なるほど。力を貸すのにタダとは言わせず、ちゃんと用意してくれたんだ。私という本体は、既に現実に存在している…と？』
いやいや、どんだけ寝てるんだよ。魂が宇宙まで飛ぶな。
つまり、私が見て・聴いて・感じた事は全て、夢であることを理解して欲しいとのことだ。
例えば、この身体を使って、本来の身体を傷付かずに済むわけだ。
交通事故とか？或いは生々しい傷なんかに負わせずに済む。
……精神的な傷を負わせるかもしれないが。
まぁ、何より興味深いが、正直面倒くさい。…と現実逃避しながら、お茶を飲む。
_____味覚まで、リアルに再現するとは狂気でしかない。
「いやー、話が早くて助かるな。あの五月蝿い人間とは、飛んだ大違いだ。」
『ふーん…。私以外の人間は、なんて？』
「話にもならん。私を見て「ｷｬｰｯ可愛いぃいい♡」
____反吐が出るとは、正にこの事だな！」
そりゃあ、可愛らしいお子様を見て愛でたくなるのは、母性本能が発揮するだろう…。
「…今、失礼な事考えてないか？」
『してない、してない。
____それで、私は何をすれば良い？』
「良くぞ聴いてくれた。君の協力が必要なのは_____」
想像以上に、近未来という未知な世界で
______拒否権はないようだ。
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作者名：み〜と | 作成日時：2024年1月7日 19時
