流れ星が十一個 ページ11
別れというのは、酷く、悲しく、無関心な世界の言葉だ。
本当の別れを知らない人間は、真実を受け入れられない程のショック治療法によって、ある意味…目が覚めるだろう。
例えば、家族や愛人に、友人が旅立ってしまった。そうすることで、傷がどれほど負うだろう。
分かってる癖に、正直になれない癖に。
『だから、私は______独りになるんだ。』
目が覚めた先には、地球の外側に広がる____宇宙だった。
星々は、魚のように泳いでいて、地平線のない奥深くに、海が広がっている。
そう考えると、目が覚めるどころか、眠くなる話だな。
そして、小さな粒だった物質が、新たな星として誕生する。
それは、人間と同じ____運命共同体で出来た、生命なのだ。
『私は、A。』
この名と共に歩み、地球を救う…ヒーローじゃないけど、ヒーローのような話だ。
『この宇宙海賊船について、質問をしたい。』
ci「こんにちは！…いや、こんばんわか！？もう、昼夜なんて関係あらへんからな。
えーっと、君は所属不明だけど、もしかして、新人さんやな？」
ぐるぐると渦巻く、怪しいメガネを掛けた男。名前は、
彼は、新人向けのサポートをする、アドバイザーだ。
『はい。急遽、従業員スタッフとして雇われました。
しかし、モデルは人造型なので、何か役立てる仕事がないか、探しているところです。』
ci「う〜ん…せやな、最近の従業員スタッフが、害虫の餌なって減ってきてん。
特に、地球人出身の人は、事務員になる人も多くなってきてるしなぁ…。」
私が今、話しかけている人物は、ぐるぐるメガネが特徴的な、
『…分かりました。では、事務員以外のお仕事は、ありますか？希望としては、警備や掃除など。』
ci「あー…警備と掃除は、小型ロボットで埋まってるんやけど。ちょーっと、待っててな。」
もう一度、言う。ぐるぐるメガネよりも特徴的過ぎる、
古代砂漠の王と知られる、かの有名な黄金の仮面を被った
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作者名：み〜と | 作成日時：2024年1月7日 19時
