流れ星が二つ ページ2
これは…自業自得であろうか。
もしくは、天からの悪戯であろうか。
否、夢であることを正直に答えてほしいものだ。
迷惑？あぁ、迷惑だとも。私を訳の分からない場所で眠らされ、意味不明な事を言い出す少年に…あとは何だろう。
そうだ、私の服装がパッツパツのピチピチな黒色スーツではないか。かの有名なSFに出てくるような…そんなことはどうでもいい。
私が秘密にしていた、絶壁という絶壁が目立ってしまうではないか。
「ククッ、混乱しているようだね。まるで人形が生命を宿した時に目醒める___可愛いらしい反応だ。」
そんで何なんだこの子は…。
金髪にムカつくほどの美と少年が結び付けられ、いかにも「吾輩はboss」という雰囲気の軍服が揃っている。
『キミ…誰。』
「おっと自己紹介を忘れていた。私は……いや、やめておこう。これ以上、名乗ると碌なことがない。」
名前に地雷でも仕掛けられているのか？帽子を深くして拒否が入る。
一旦、間が入った後にもう一度、手を差し伸べられる。私より幼い手とは思えない力で、棺桶から解放された。
「さて、何処まで説明すれば良いものか…。
やはり、君の考えていることは、最悪な目覚めだと顔に書いてあるな。フム…。」
『分かってるなら宜しい。じゃあ、こちらからキミに質問するよ。_____勿論、嘘は無しで。』
「よかろう、先ずは気を楽にしながら話そう。」
そうすると、腕に身に付けられている機械か何かを弄ると____何処からかテーブルと椅子を用意された。
それらは全て、ホログラムで製造された物である。
説明出来ない程、言葉を失う。理解を深く探究するのは、頭に響いてしまう。
「驚いたかね？その気持ちは、二度も見たからね。」
『…二度も？』
「あぁ、それは後で話そう。取り敢えず、お茶と菓子を用意しよう。何が良いかね？と言っても、何があるか分からんか…。」
『なんでもあるの？じゃあ、ほうじ茶と和菓子で。』
「おや、意外だな。では、私は紅茶とふわふわパンケーキで。」
見た目通り、可愛らしい5歳児だこと。
だって、目が醒めて早々糖分を取るとは、流石にな…。
すると、横からは配膳ロボットが登場し、何も変哲もない____注文通りのお茶と菓子が配膳された。
まさか、宇宙の空間でお茶会を味わえるとは、誰もが想像したのだろうか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み〜と | 作成日時：2024年1月7日 19時
