そして世界は、夢を見る【d!】 (ページ1)

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流れ星が一つページ1

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もしも、来世は人に生まれ変わりたいと願うなら。

君は、それを願うのか？

もしも、本当に生まれ変わるなら。私は＿＿＿＿

それは、脳というコンサートで開かれる、クラシック音楽が演奏された。好きな音楽で構わない。

状況を説明するならば、まさに混沌(カオス)と言える。あらすじで表すならば、

「昔々あるところに、王国に美しいお姫様がいました。

雪のような白い肌、唇は薔薇のような美しい娘が生まれたのです。

…しかし、高慢な性格の継母(はは)は、自分よりも美しく成長し続ける彼女を憎むようになりました。」

わかっている通り、毒林檎を食べさせられ永遠の眠りを眠らされる、そんな話だ。

しかし、私はその毒で眠らされた記憶はない。強いて言うなれば、目覚めは最悪。

知らない間に、棺桶から世界に「こんにちは」と挨拶する羽目に。

「ここは何処。私は誰？」と聞くのは、何の役にも立たない、ただの馬鹿でしかない一人コントだ。

目という水晶玉に写った先は、蓋を開けられた途端、冷気が外へと向かい、映画でも観せられる気分だ。

すると、知らない少年が私に手を差し伸べるではないか。

「おはよう、一千年前の地球人よ。」

訳の分からない王子役を演じる少年を無視して、乾燥した目を潤せながら水晶玉を磨く。

＿＿＿＿なぜなら、それは『宇宙』という神秘を魅せつけられたから。

どうやら私を＿＿＿舞台に降ろさせるつもりはないようだ。