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「結論から言うと……」
「言うと…？」
「………
…落ちた笑」
「…え？」
想像していた結果と違ったのか、拍子抜けした顔の伊野尾。
ここは受かっててやったー！ってなると思うじゃん？？
そう上手くはいかないんだなー現実は笑
「そっ…か。まあしょうがないよね、医学部だし」
受験ってそういうもんだよな、と自分に言い聞かせるように伊野尾が呟く。
いやなんか納得されるとちょっと傷つくわ笑
「でも俺、諦めたわけじゃないよ。今年1年浪人して、来年こそは絶対合格する！」
「まあ別によかったんじゃない？来年俺らと同級生になれるってことじゃん！」
「それは大ちゃんも現役で受かったらの話な笑」
「ひかよりは望みあるでしょ」
「なんだと5歳児のくせに！！」
「いててて、ごめんて！笑」
「こいつらと同級生か、、」
「ねえやぶ」
「ん？」
「俺もねぇ、大学行きたい」
「「え？？」」
伊野尾の発言に、取っ組み合いをしていた2人も動きを止めてこっちを見る。
「翔先生にね、高校の勉強けっこう教えてもらってたの。今年1年勉強頑張って高校の卒業資格取れば、大学受験間に合うかもって」
「ほ、ほんとに？？伊野ちゃんと一緒に学校通えるかもしれないの！？」
「俺、今までの学校生活取り戻したい。だから、みんなと一緒に大学生になれるように頑張る！」
「伊野尾……っ…ｳｯ」←
「え、うそだろ泣いてんの薮」
「なんで薮が泣くの笑」
「よかったああ、ほんとに」
「薮も絶対合格してよ？」
「みんなで約束しよっ！来年絶対にみんなで合格して、一緒の大学に行く！」
「一緒って大学指定かよ笑」
「だあってじゃなきゃ一緒に大学生ライフできないじゃんかー」
「じゃあ伊野ちゃんのレベルに追いつけるように俺らも勉強頑張んなきゃな」
「よーしっ、1年間勉強頑張るぞー！！！」
「おー！！ってなんでここで誓いあってんの笑」
「へへへっ」
ニコニコと楽しそうな伊野尾を見て、思わず頬がゆるむ。
これからは伊野尾が知らない楽しい思い出、いっぱい作っていけたらいいな
fin.
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作者名：わんころもち。 | 作成日時：2022年9月9日 20時
