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第5話 はじめて見る彼  ページ6

登場ともに割れんばかりの声援。

鼓膜が破れる・・・

思わず耳を塞いでしまった。

チラっと美紀ちゃんを見ると、かなり興奮してて、やっぱりみんなと一緒に声援を送っている。

ステージに立ったイ・ジュンギは、さすがスターっていうオーラが満開で手を振って挨拶していた。


確かに男前だなー

切れ長い目とスーッキレイな鼻のライン、セクシーな唇。

女の子よりキレイなんじゃないかと思うほどの肌。

背も高くて、足も長い。

ちょっと中性的な美しさを持ち合わせてる。


美紀ちゃんが夢中になるわけだ。

わたし?

わたしといえば、目の前のジュンギを歓声も上げずにボーっと見てるだけ。

どれだけ魅力的な人なのかはわかったけれど、ここにいるファンとは同じ気持ちにはなれない。


ま、それにしてもよく動きまわれるもんだ。

ステージの隅から隅へ、しかもずっと笑顔満開。

顔の筋肉がどうにかなりそう。

ならないけど、なれないけど、あたしに芸能人は無理ね。


ぼーっと色々考えてると、美紀ちゃんの奇声が聞こえた。

なになに!

耳がさっきよりも痛いじゃないのーーーーー!!!

「なんかあるの?」

「もしかしたら!!!ステージ上に上がれるかもーーーーーー!!!」

美紀ちゃん、ほんとに興奮しすぎだよ〜〜〜

「さっきボール渡されたじゃないですか!番号呼ばれた人が、ジュンギにHUGしてもらえるらしいです!」

「・・・・・・・」

どんだけの人数がここにいるか知らないけど、当たると思ってんのかな。

ここで当たった場合、人生の半分ぐらいのラッキー持ってかれそうですけど。

当たるわけないし、当たったとしても困るな。


ステージの上では、透明なクリアケースが置かれた。

中には、数字の書いた紙が入ってる。

ニコニコしながら、ジュンギは手を入れてグルグルと紙をまわす。

「0902−−−!」

ジュンギ一枚紙を引いて読み上げる。

すると、一瞬シーンとなり皆自分の番号を確認する。

だいぶ後方の方から、歓喜の悲鳴が・・・

当たったのね・・・

「つぎ、いきます!」

片言の日本語でジュンギは次々数字を読み上げ、その度にどこかからか歓喜の悲鳴が上がった。

「A先輩、やっぱし無理みたいですね・・・くぅー!」

「人生の半分のラッキーがなくなってもいいなら、当たるんじゃない?」

「なんですか、それはっ!」

「あははっ」

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ゆめら(プロフ) - コメありがとうございます<(_ _)>またおいで下さい! (2011年6月24日 22時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめゆめ | 作成日時:2011年6月23日 22時

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