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最悪のタイミングで治が来やがった。
こいつ、今日に限ってなんでこんな朝早いの。
また更に俺の気を悪くさせるのが、二人が俺のことをそっちのけで
あろうことか下の名前で呼び合い始めている。
俺だってまだ一回しか呼ばれたことないのに。
「こいつ、俺の彼女だから」
ムキになった俺は握っていたAの手を引いてちょっと強めに言ってやった。
「おお、そうなん。自分んら付きおうとったんか。
角名の彼女とかいろいろ苦労しそうやなA」
『あ、もうけっこう苦労してます・・・
やしそんな、付き合うとるとかじゃ、っむ』
Aに余計な事言わせまいと口をふさぐ。
後々ほんとに付き合うところまで行くつもりなんだから。
その直後、治がとんでもない爆弾発言を投下した。
「でも、ツムが聞いたら発狂しそうやなあ。
あいつ去年からAのことかわええかわええ言いよったで」
「 『 え!? 』 」
は?なんで侑がでてくんの。
なんかAと接点あった??
『私、ミャーツムくんとは一回も喋ったことないで』
「ツム忘れられとるやん。かわいそ」
と、くくっと笑いながら侑とAのエピソードを話し始めた。
「去年の体育祭のリレーで調子乗って足くじいたときにAに助けてもろたって」
『あぁーそういや去年救急係やっとったなあ』
「他の女みたいにキャーキャー喚かんと俺の足心配してくれて、
手当もうまいし優しいしてくれるしめっちゃええ匂いしたんや!!
って家でその話ばっかされたわ」
そこまで褒めてもらえるなん照れてまう、なんて言って
嬉しそうにしているAが気に食わない。
侑はもっと気に食わない。
「せやからあんたら、ツムのこと覚悟しとき。
絶対突っかかってくるとおもうで」
ほな、俺日番やで先行くわ。と治は去っていった。
『・・・どないしよ』
「まあ、夢小説にライバルはつきものじゃない?」
平然を装ってそう答えたが、内心はとても落ち着いてなんかいられなかった。
そりゃモテるよな。だって可愛いし可愛いし可愛いし((
『宮ファンクラブに殺される・・・!!』
「いやそっちかい」
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ツナ缶。(プロフ) - 架奈さん» ありがとうございます!優しいコメントがすごく私の励みになります…!いい作品にできるよう頑張ります! (2021年2月14日 9時) (レス) id: e17d6a7cee (このIDを非表示/違反報告)
架奈(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です。無理しない程度に頑張ってください!更新楽しみにしています! (2021年2月13日 9時) (レス) id: 3071dcd1d5 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - おかか。ですかさん» 更新遅れてすみません!いつもコメントしてくださって本当に嬉しいです!受験も更新も頑張ります!! (2020年11月14日 12時) (レス) id: e4f51373a6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - りんさん» 楽しみにしてくださっている方がいて本当に嬉しいです!受験が終わるまでは亀更新ですが、気長にお待ち下さい(>_<) (2020年11月14日 12時) (レス) id: e4f51373a6 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - おー!ずっと更新待ってました!!受験頑張ってください!!月曜日楽しみに待ってます! (2020年11月14日 9時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ缶。 | 作成日時:2020年8月15日 3時