第48話──鬼を引き継ぎし少女 ページ50
*朱乃 side*
朱乃「え……」
差し出された赤い
朱乃「そ、それは…つまり……」
私の言いたい事を察したのか、あろまさんは目を伏せて口を開いた。
あ「……ああ。俺はもう……───戦場には立たない」
そのたった一言に、頭を強く殴られた衝撃を覚える。
朱乃「そ、うですよね……。ごめんなさい、私の…せいで……」
あ「だから、お前のせいじゃないっての。……生きるために、俺の意志で決めた事だ」
差し出された彼の刀から彼自身に目を移し、この際だからずっと気になっていた事を尋ねる事にした。
朱乃「その前に……一つ、聞かせてください」
あ「何だ？」
朱乃「私を助けたのは……───私が、P*sukEさんと重なったからですか？」
あ「……………」
沈黙が走ってすぐ、私はハッと我に返った。
朱乃「ご、ごめんなさい！ えっと、そうじゃなくて……！」
いや、そういう事ではあるのだが……何より、訊き方がまずかった。
これじゃあまた、この人に
あ「……バカか、お前は」
恐る恐る目を向けると、あろまさんはどこか呆れたような顔をしていた。
あ「俺は、他の誰でもない……お前だったから、死なせたくないと思って動いたんだよ。ちゃんと呼んだだろ？ お前の名前」
朱乃「あ……」
『朱乃っ！！！』
その時の事を思い出し、苦笑いに近い笑みをこぼす。
朱乃「そう……でしたね。ごめんなさい、変な事訊いてしまって」
あ「まったくだ。……ほら、受け取ってくれ。もう
だからあろまさんは、般若面を受け取らず私に持たせたままにしてたのか……。
……この人の刀は、いったいどれほどの血を吸ってきたのだろう。
この刀が背負うものを背負いきれるくらい、強く…もっと、強く……。
朱乃「……わかりました」
決意を固め、ゆっくりとそう応えた。
それを聞いて満足そうに微笑むあろまさんの手から、刀を受け取る。
朱乃「私……これからも戦います。P*sukEさんの思いも……あろまさんの思いも、受け継いで」
あ「そりゃ随分と大荷物だな。背負いきれんのか？」
朱乃「大丈夫ですよ！ もう……何もできずに怯えるだけの私じゃありません」
刀とお面を抱き締めて断言する私を見つめ、あろまさんは見た事も無いほど優しい顔で微笑んで見せた。
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来衣(プロフ) - 空文 晴霧さん» もちろんです！応援させていただきますよ！ (2020年5月23日 23時) (
レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» お待たせいたしました！ これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月23日 9時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！待ってました！これからも応援させていただきます！ (2020年5月23日 4時) (レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» ありがとうございます！ 気長に待っていただければ幸いですm(_ _)m (2020年3月7日 10時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 再会を楽しみに待たせて頂きます！！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 08ea9bf164 (このIDを非表示/違反報告)
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