第41話 ページ43
*朱乃 side*
───ﾋﾟｯ
突如足元から聞こえてきた無機質な電子音に、体が硬直する。
あ「朱乃っ！！！」
あろまさんが私を突き飛ばすと同時に、盛大な爆発音と衝撃が襲いかかってきた。
爆風に飛ばされ、かなりの距離を転がる。
朱乃「うっ……あっ、あろまさん!?」
慌てて駆け寄ると、あろまさんが重傷を負っている事がわかった。
私を庇ったからだ……。早く手当てしない…と……？
朱乃「……………え？」
あるものを見て、私は絶句した。
いや……“有る”ものではなく、“無い”ものという方が正しいかもしれない。
───あろまさんの右足が、無い。
正確に言うと、右膝から下が吹き飛ばされていた。
朱乃「……あろま…さん……？」
え「おい、大丈夫か＿＿＿って、あろまっ!?」
爆発を聞きつけたらしい隊長が、あろまさんに気付いて駆け寄る。
え「くっそ……おいっ、聞こえるか!? おい！！」
応急処置で手早く止血しながら、隊長が必死に彼に呼びかける。
しかし、あろまさんからの応答は無い。
え「っ……朱乃、あとの敵は俺が片付けるから、お前はあろまの
朱乃「───それは、できません」
自分でも驚くほどきっぱりとそう言い放ち、ふらりと立ち上がる。
そして、あろまさんの
朱乃「あろまさんは……こんなところで死んだりしません。P*sukEさんのように……誰かの代わりに死ぬなんて事、絶対に無い」
え「お前…何を……」
気を失っているあろまさんの顔を見下ろし、薄く微笑む。
朱乃「私は、生き延びますよ。だから……貴方も、こんなところで世界から退場したりしないでくださいね」
そう言って、私は般若のお面を付けた。
───軍に入ったばかりの私なら、こんな場面……混乱して、何もできなかったと思う。
だけど……今の私なら、自分のやるべき事をちゃんとやり遂げられるはず。
私は、強くなった。そして……もっと強くならなければならないのだから。
ふうっと息を吐き、刀を真っ直ぐ構える。
その刃の先には、斬るべき敵の姿が。
ソイツらを見据え、あの人のように、不敵な笑みで……。
朱乃「───全員まとめて地獄に送ってあげますよ、クズ共が」
口角を上げて敵に斬りかかる私を、隊長がどんな顔で見つめていたのかはわからなかった。
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来衣(プロフ) - 空文 晴霧さん» もちろんです！応援させていただきますよ！ (2020年5月23日 23時) (
レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» お待たせいたしました！ これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月23日 9時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！待ってました！これからも応援させていただきます！ (2020年5月23日 4時) (レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» ありがとうございます！ 気長に待っていただければ幸いですm(_ _)m (2020年3月7日 10時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 再会を楽しみに待たせて頂きます！！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 08ea9bf164 (このIDを非表示/違反報告)
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