第29話 ページ31
*あろま side*
違う……違うんだ。
あ「俺は、そんなつもりでお前を拾ったんじゃ…そんな目で、お前を見るつもりじゃ……」
ゆっくりと彼女と距離を詰め、その鮮やかな桃色の瞳を見つめる。
朱乃「あろま…さん……？」
『兄ちゃん……？』
あ「っ……！」
あいつの面影が朱乃と重なり、思わず一歩
あ「ち、違う。代わりにしたいわけじゃない。お前とあいつは違うんだ。わかってる…わかってるんだよ……！」
耐えきれず、その場に崩れ落ちて頭を抱える。
あいつはもう死んだ。不意を突かれた俺を、地雷から庇って───。
『ごめんね…兄、ちゃん……』
泣きながら、あいつは息を引き取った。
何も……何もしてやれなかったんだ。何も、できなかった。
だから、今度は……“今度は”、って何だよ？
朱乃に死んでほしくないのは、もう二度と…あんな思いをしたくないから……？
朱乃をあいつに見立てて、護る事で罪滅ぼしをしようとしている……のか？
そんなの……朱乃にもあいつにも悪いじゃねぇか。
だって、朱乃はあいつじゃない。俺の、妹じゃ……。
『大丈夫？ 兄ちゃん』
「大丈夫ですか？ あろまさん」
あぁ……最低だ、俺。
自然と涙を流す俺を、彼女は優しく抱き締めた。
彼女の名前を呼ぼうとしたはずなのに、口から出たのはあいつの名前だった。
あ「ぴー…すけ……」
彼女の顔が、悲しげに
朱乃「……大丈夫。ここに居ますよ」
それを隠すように微笑んで見せる彼女に、ただただ罪悪感が押し寄せてきた。
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来衣(プロフ) - 空文 晴霧さん» もちろんです！応援させていただきますよ！ (2020年5月23日 23時) (
レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» お待たせいたしました！ これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月23日 9時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！待ってました！これからも応援させていただきます！ (2020年5月23日 4時) (レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» ありがとうございます！ 気長に待っていただければ幸いですm(_ _)m (2020年3月7日 10時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 再会を楽しみに待たせて頂きます！！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 08ea9bf164 (このIDを非表示/違反報告)
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