第15話 ページ17
*朱乃 side*
あ「遅い！！」
軍服に着替え終えてあろまさんの部屋に行くなり、怒鳴られた。
朱乃「ごっ、ごめんなさいごめんなさい！;;」
あ「たくっ……まぁいい」
溜め息混じりにそう言い、あろまさんはある物を差し出してきた。
朱乃「これは……？」
あ「お前の武器だ」
それだけ告げるあろまさんの手には、一振りの日本刀が握られていた。
あろまさんの刀によく似ているが、こちらは
朱乃「これ……随分と使い込まれてますよね？ 元々の持ち主は誰だったんですか？」
何の気なしに尋ねてみると、不意にあろまさんの表情に影が差した。
朱乃「あろまさん……？」
あ「───妹だよ」
あろまさんに妹さんがいるなんて、驚いた。
でも……ここへ来て少し経ったが、一度も姿を見ていない。
あろまさんの様子も相まって嫌な予感がし、恐る恐る
朱乃「その…妹さんは……」
桃色の刀を握っているあろまさんの手が微かに震えている事に気付き、ハッとする。
朱乃「わ、私っ……受け取れません！ そんな大切な物っ……」
あ「使ってくれ。いつまでも使わずに放置なんて……きっと、あいつも悲しむ」
朱乃「でもっ＿＿＿」
あ「頼むっ！！！」
初めて聞く大声に、ビクッと体が
あ「頼む……。お前だから、託すんだ……」
今にも泣き出しそうなその声を、拒否する事はできなかった。
震えるあろまさんの手から、そっと桃色の刀を受け取る。
朱乃「私……戦います。そして、何が何でも生き延びます。妹さんの分まで……！」
真っ直ぐ見つめてそう告げると、あろまさんは嬉しそうに微笑んだ。
握り締めた刀が重く感じたのは、初めて真剣を握ったから……というだけではないだろう。
この刀が背負っているものを背負いきれるくらい、強くならないと……。
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来衣(プロフ) - 空文 晴霧さん» もちろんです！応援させていただきますよ！ (2020年5月23日 23時) (
レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» お待たせいたしました！ これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月23日 9時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！待ってました！これからも応援させていただきます！ (2020年5月23日 4時) (レス) id: 21cb172704 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 来衣さん» ありがとうございます！ 気長に待っていただければ幸いですm(_ _)m (2020年3月7日 10時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
来衣(プロフ) - 再会を楽しみに待たせて頂きます！！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 08ea9bf164 (このIDを非表示/違反報告)
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