【ヒロアカ】死穢八斎會の雇われ用心棒！！ (ページ10)

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8話・社会から捨てられた3人組の夢ページ10

クロノと音本が誤解を解くために
ギャーギャー騒いでいると、
流石のAも目を覚ましてしまった。

『んぅ…。おはよう……。』

朝のAは驚くほどテンションが低い。
クロノと音本は驚き、先程とは打って変わりピタッと動きが止まる。

『どーしたの？？』

そのとき若が入ってきた。

「ここにいた居たのか、A。全く勝手にどこかに行ったらダメだろ。」

『ごめんなさ～い！！』

「それで、コイツらはどうしたんだ？？」

『分かんない！急に動きが止まっちゃった！』

「そうか…。まぁ、どうでもいい。」←
どうでもいいのか。←

「今日は組の奴らに紹介して、仕事を教えるからな。」

『やったぁ♪今日から死穢八斎會の一員だぁ』

「言っておくが、Aはまだ正式に組に入った訳ではないぞ？要心棒として雇うだけだ。」

『え？』

そんな話は聞いてない。←
普通の人なら戸惑うだろう。しかし、Aは普通ではなかった。←

『天然記念物の要心棒！！レア！！！』

治崎にはなにか考えがあるのだろう。
でなければ要心棒など雇うはずがない。

ちなみにここは廊下である。別に音本の部屋でずっと話していた訳ではない。

パソコンが並んでいる部屋に入ると三人の男が居た。

「げ…。女！？若、ソイツ誰ですか？？」

「窃野、いきなり女性にげっと言うのは失礼だぞ。気を悪くしたならすまないな。許してやってくれ。」

「食う！！」←

Aに対して三者三様の反応を見せる彼ら。
Aは名前をきこうとしたが、治崎に言われたことを思い出して先に名乗る。Aは学習するタイプなのだ。

『お初にお目にかかりまっす！！あたしはAで死穢八斎會のよーじんぼうやってるんだ
よ♪いーでしょ♪君たちの名前は？』

なかなかにユニークな3人だったが、それよりもユニークな奴がここにいた。←
ユニークすぎて口調が迷子。←
そして要心棒は別に自慢することではない。むしろ正社員の彼らよりも下の立場である。←

「Aか。俺は宝生だ。よろしく頼む。」

1番話が通じそうな彼の名前は宝生というらしい。宝生は残りの二人にも自己紹介をするよう促す。

すると金髪の彼がしぶしぶ自己紹介をした。

「お、俺は窃野トウヤ…。……よろしく。」

もう一人はというと悲しげな顔で

「腹、へった…。」

というものだからAは自身のポシェットからなにかを取り出した。

『はい！あげる♪』

それは苺の飴だった。