【ヒロアカ】死穢八斎會の雇われ用心棒！！ (ページ8)

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6話・本音を言わせる者の夢ページ8

「まぁ、角生やしてないと
眠らせられないから
結局生やすんだけどねぇ～」

そう呑気に言ったと思えばAはケラケラ
笑った。

他の人は皆ポカンと口を開けている。
そりゃそうだ、何故なら彼女の個性は

「とんでもない、チート個性じゃないですかい。」

だからだ←

『そっかなぁぁ？？あたしは音本さんの個性の
方がすごいと思うけどなぁ？』

「私の個性がかい？」

『うん♪だってあたしが勝手に喋っちゃったのって音本さんの個性でしょ？？あたしは自分からはあんまし個性の話しないもん！』

「そうなのか…。なんだか悪いことをしたね。」

音本がすまなそうな顔をして謝る。
それに続いて、治崎とクロノも謝る。

『別にいーよ！だいじょーぶ！！
ね！ね！それよりも、もっかい音本さんの個性使ってみせて！』

すると、音本さんの顔が少しだけ曇る。

「分かった。だが、後でもいいかい？」

『うん！ありがとーね！』

そういって、Aは嬉しそうに笑う。
それを見た音本は曇った顔が戻り、少しだけ
緩んだ。
そして、そのほのぼのとした二人を見た
治崎とクロノの頬も緩んでいた。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

しばらくして案内が終わったあと、Aは
暇を持て余していた。

『ひぃーまぁー』

『よし、音本さんのとこに行こう』

先ほどの約束を守って貰うために。

ちなみに今の時刻は深夜の1時である。
Aを勧誘したときはすでに9時だったのだ。

しかし、Aは一度やると決めると
最後まで貫き通す女である。たとえそれが夜中だったとしても。いい迷惑だ←

『たぁのもぉぉ！！』

音本の部屋の前で叫ぶA。

「今は夜中だぞ？叫ぶのは良くないんじゃないか？」

部屋から眠そうに出てきた音本が正論を言う。

『ごめんなさい！！暇だったから来ちゃった！個性見せて！』

「君には寝るという選択肢はないのかい？」

『あ。』

そのときのAには寝るという考えが無かったのだ。

『いいじゃんいいじゃん！お願い！』

はぁっと音本がため息をつく。

「見たらちゃんと部屋に戻って寝るんだよ。」

なんだかんだいって音本は優しかった。

深夜に男の部屋に入るのもどうなんだろう、
と音本は思うが考えないことにした。←

「君は私の個性がすごいと言っていたね。
それは本当なのかい？」

この機会を使って音本はききたかったことを
きいてみる。

Aはゆっくりと口を開いた。