【ヒロアカ】死穢八斎會の雇われ用心棒！！ (ページ11)

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9話・食べ続ける者の夢ページ11

Aがあげた苺の飴はただの
飴ではない。

そう、ペロペロキャンディーなのだ！←

この飴はAのお気にいりで今日のおやつに食べようと楽しみにとっておいたもの。
それを多部にあげたA。

するとその優しい気持ちが多部にも伝わったのか嬉しそうな顔でお礼を言う。Aは人が喜ぶ顔が大好きなのだ。綺麗事に聞こえるかもしれないが、嬉しそうな顔を見るとAは自然とニコニコしてしまう。

多部と二人でニコニコしている姿は微笑ましく女嫌いである窃野でさえもさっきほど嫌そうな顔はしていない。

この小説は微笑ましすぎる気がする…。←

多部はあっという間に食べ終えた。
ペロペロキャンディーなのに←
しかも噛んでいない。舐めてこのスピード。←

「俺は多部だ！……腹へった。」←

今食っただろ。←
まぁ、飴だから仕方がないと言えば仕方がないが。腹がへったと言っているが先程よりかは大丈夫そうだし平気だろう。

三人と自己紹介を終えたAは満足そうにうなずく。

『うんうん！皆、い～お名前！宝生君に窃野君に多部君ね！覚えたよ♪』

ちょっと待て。

窃野と多部はまだ分かる。宝生君？
Aが勇者過ぎる。←

これには流石の宝生も

「宝生君は恥ずかしいから、別の呼び方に変えて貰えないだろうか？」

『ふぇ～！んじゃあ宝生さんでいっか！』

少し不満そうだが了承した。

「自己紹介は終わったか？そろそろ仕事を教えたいのだが。」

今まで空気だった治崎が声をだす。

『いーよ！なにすればいい？』

「この△▲組という、うちを裏切った組があるんだ。そこの情報を集めてほしい。パソコンを使ってもいいし、探りをいれてもいい。明日中にはまとめておけるか？」

『イエッサー！！でも要心棒ってそんな仕事するっけ？？』

「細かいことは気にしたら負けだ。」←

おい。それはダメだろ。なんだかいいように使われていると思ったAだったが、考えるのをやめた。これからずっとそうな気がしたからだ。いちいち反応していたら身がもたない。

「汚れ仕事もするが、仕事は基本的にこんなようなものだ。調べて潰す。その繰り返しだ。」

『なるほど！分かるような分かんないような！！』

「分かってないだろ。」

ご名答。←

「この調べが終わったら週ごとにリストを配るから参考にして仕事をしてくれ。じゃあ俺はもう行く。」

『りょーかい！』

ずっと、立ちっぱなしだったAが目の前のイスに座り、さっそくパソコンをカタカタいわせる。