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第5話「オモイデ」 ページ6

(神山目線)


そう、しばらくたった頃やろか


日記をつけている、て話したんは。



『へぇ、智洋くん、日記つけとんねんなぁ。すごい』


神『なんかなぁ、書いとると、後で観たとき、




あぁ、こんなんあったんやな、て




楽しくなるやろ?




せやからつけとんねん。』




『うちも、つけてみよか』



神『後で、今日のことも思い出すんやろなぁ……』



『せやね!』


微笑んだ、貴女が。




神『もうひとつ、日記の秘密教えたるわ』




『何なん?』



神『日記の中では、出来るだけ、おしとやかに振る舞うねん。


言葉とか丁寧にして』



『おおーー


うちもそうするわ!ええかな?』



神『おん!当然や!!何のために教えたと思うてんの!』




そして多分、






瑠璃は日記をつけとって





俺も、つけとって。




出征の日のこと、






どう書いたんやろかなぁ………






そして、今やから言える。



見返して、






楽しいばかりのもんとちゃうんやな、て。

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作者名:重瀧智星@ゆめちせ♪ | 作成日時:2015年7月20日 21時

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