懐かしい昔の職場 ページ30
ランカは今、エニエス・ロビーを少し離れていた
理由は海軍本部に用事があったからだー
ランカはサイファーポールでありながら、海兵としての期間もあったせいか海軍本部での顔見知りは多い
三大将は勿論、昔は七武海の見張りもさせられていた程だがそれはまた次回でも語ろう
彼女は真っ直ぐとある部屋に向かうー
『失礼するよ、青雉』
ク「あらら…君から来てくれるなんて嬉しいじゃない〜…どんなオネダリしに来たのかな？」
青雉ことクザンの元だった
彼女はソファに座ると少し口を閉じる
クザンもいつもと少し様子の違うランカに珈琲を入れると前に座る
『…あぁ、有難う…』
珈琲を少し飲むと、ランカは真っ直ぐクザンを見た
『…クザン、君は私の中では何かあった時に頼れる程大切な友人だ…そんな君に。相談なんだが…』
ク「(友人…ね)俺でよければ」
『…もし、だ。もしも…家族と大切な人をどちらかしか救えないとすれば…家族を取るべきなのだろうか…』
ク「！…」
『別に、死ぬ訳では無い…でも、どちらもほっておくわけには行かないほどに傷つく事になる…』
ギュッとコップを握るランカ
クザンはフッと笑う
ク「…ランカらしくないね」
『へ…？』
ク「いつもは捻じ曲げてでも両方救おうとする癖に…それは不可能だみたいに決めつけてるからさ」
『！…あ…』
はっ！と息を呑んだ後に
漸く優しく微笑んだランカ
クザンの最も好きなランカの顔だった
『…君は本当に凄いな…有難う』
ク「…お礼なら今夜1晩どーお？」
『すまない、あまり空けると仕事が溜まってしまうんでな…助かったよ。有難う』
ク「アララ…ざーんねん」
立ち上がり、去ろうとするランカを呼び止めるクザン
ク「…勝手にどっか行かないでね、ランカ」
その言葉に微笑むと
彼女は何も言わず去っていったのだったー
『…私らしくなかったな。何を弱気になっているんだか…私は私の仕事を全うするまでだ』
何かを決意した彼女の目は
海のように美しかったー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 348人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青桜 紫(プロフ) - 面白い…！！！！あ、ランカ長官描きたいです！！ (2018年6月27日 16時) (
レス) id: b25a335dc0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 桜姫さん» こちらこそ亀更新で申し訳ないです！！ゆるゆる待ってますので是非是非お願い致します！ (2018年3月21日 23時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
桜姫 - カナタさん» わぁ！最近、見てなくて忙しい中コメントしてくださったのにすみません！夢主様、許可ありがとうございます！頑張って描きます！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: de58568a2b (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 桜姫さん» コメント有難うございます！この作品結構partいってますので読むの大変かと思いますが、ゆるゆる楽しんで頂けると嬉しいです！勿論！夢主書いていただけると大変嬉しいです！是非是非！待ってます！！ (2018年1月11日 22時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
桜姫 - 初めましてです！桜姫です！この作品、大好きです！更新頑張ってください！後、夢主様を描きたいのですがいいですか？すみません(>_<) (2018年1月11日 21時) (レス) id: de58568a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カナタ
| 作成日時：2017年1月24日 13時
