練習生のあの子。 (ページ5)

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オーディション？ページ5

「はい？」

yg「だから、アイドル。お前ここ何処か分かってる？」

「Bighit…………は、本気？」

yg「今オレらの弟分のグループが出来るって噂聞いて、ほらA別に顔も悪くねーし」

「いや、僕に出来るわけ、」

yg「もう社長に見せたけどな」

意味がわからないです。やっぱりユンギヒョンはユンギヒョンだ。いつも突拍子も無いことを言ってくる。

yg「スタッフさん後で来るんだけどさ、今日歌かなんか見せて欲しいって言われて。出来るよな？」

「は、ぇ、」

yg「オレ仕事あるから。じゃ、後で。」

部屋から出されてぽつんと廊下に立っている僕。頭はいい方なのに、理解が追いつかない。僕は、どうすればいいんだ？

『君、大丈夫？』

「…ぇ、あ、はい」

『もしかしてキムAくん？ユンギさんから話は聞いてるよ、早速始めようか』

なに、本当に、意味わからないんだけど。スタッフさんらしき人に小さな部屋に案内される。

『じゃあ歌かダンス見せてくれる？好きな方でいいし、好きな曲でいいよ』

「えー…」

ユンギヒョン、今だけ本当に恨みます。

僕は歌にした。いつも、ずっと聞いていたSEVENTEENのCAMPFIRE。

힘들고 너 지칠 때(しんどくて君が疲れた時)

그댈 밝혀 줄게요(君を照らしてあげるよ)

내 손을 놓지 마요(だから僕の手を離さないでいてね)

내 옆에 있던 널(僕の隣にいた君を)

네 옆에 있던 나(君の隣にいた僕を)

서로를 밝힐(お互いを照らす)

우리의 캠프파이어(僕たちのキャンプファイヤー)

「……ありがとうございました」

『後ほど連絡しますね、ありがとう』

ニコニコして出ていったスタッフさん。ユンギヒョンに連絡をして家に帰った。