練習生のあの子。 (ページ22)

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友達ページ22

bg「美味しい？」

「うん…！すっごく、」

bg「ひひ、良かった」

てっきり宿舎で出前でも取るのかと思ったら、美味しいお店に連れてきてもらった。

チキンを頬張っているとブーッとスマホが鳴った。

연준이형(ヨンジュニヒョン)【まだ帰ってきてないの？ボムギュと一緒？心配だから連絡して！！】

ヨンジュニヒョンからカトク。プンプンと怒ったキツネのスタンプと一緒に送られてきた。

「出かけてること言ってないの？」

bg「Aが言ったと思ってた」

「僕もボムギュが言ったかと思ったよ」

bg「お互い人任せじゃん」

あはは、とふたりで笑ってヨンジュニヒョンに「ボムギュとチキン食べに来てました、もうすぐ帰ります。」と返信した。

頬っぺたを膨らませてもぐもぐとしているボムギュにカメラを向けるとピースをしてキメキメ。

あれ、なんかこれって、友達みたい。

「ごちそうさま」

bg「うん、またどっか行こ！次は何がいいかな〜A辛いのは苦手だから〜」

「どこでもいいよ」

bg「学校終わりにでも行きたいな〜」

「うん、楽しみにしてる」

bg「へへ、そんなに？」

「友達みたいで…嬉しいから」

学校終わりに遊んだり、友達と一緒にご飯とか、僕の中では憧れの様なもの。そんな高校生活を期待していたけれど違った。

友達と呼べる存在も居なければ、親友もいない。

だから今日ボムギュと2人でご飯を食べただけでも僕にはとっても素敵な時間。

bg「何言ってんの、友達じゃん」

「……………そっか、ふふ」

bg「ふー、お腹いっぱい！甘いの食べたくない？コンビニ寄る？」

「流石にヒョン達に心配かけちゃうからダメ、帰るよ」

bg「はーい」

大切な友達が出来ました。オンマに2人で撮った写真を付けて、そう送った。