こネタ ページ27
ハニトラ……ハニートラップの略。性的魅力を使い諜報すること。
『ハニトラ……? 一度だけ、したことありますよ。』
・
・
・
「頼んだよ。Aちゃん。」
『うん』
情報を抜き取る間、その間の足止めを頼まれた。まだ構成員ではなかったから、お手伝い。相手の好みがピッタリらしくて、私が適役という事になった。
すこし怖くて、長いスカァトを握る。なにが待っているか、漠然とわかっていた。
「此方が終わったら、すぐに耳につけた通信機で知らせるからね。そしたら戻っておいで。」
森さんはああ云っていたけど、いつ来るか判らない合図を待つのは怖い。でも、大事な仕事だから、太宰さんのためにもなるのなら、と。
ビ——
部屋の呼び鈴を鳴らした。
「誰だ?」
『(えっと、なまえは……)たんだなさん、Aといいます。さきほど会場でお会いしました。』
扉が開き、端棚さんが顔を覗かせた。こちらを確認するとチェーンを外してくれた。
「これはこれは、どうしたのかな?」
『森さんがこれを……』
それは、この仕事を潤滑に進めるための手紙だと森さんは云っていた。
「ほぉ。森殿が……ありがとう。どうだね、お茶でも飲んでいくかい? Aちゃん」
『いいんですか? ぜひ……!』
部屋に入れた。
ここで、本当にお茶だけ飲んで、少し話して、そのうちに森さんから連絡が来て外に出られたら。どんなに佳かったか。
「幼い子を一人。それにあの書翰……君も、災難だねぇ」
確かに、この時の私は、身丈はちっちゃいし、舌足らずで、めちゃめちゃに幼女だった。発育が悪かっただけで、13歳だったのけど。
「綺麗な髪だ……」
ふかふかの大きなソファに二人で掛けていた。お茶を飲んでいる私の横で、男は蛇のような手つきで私の髪を撫でたりして遊んでいた。
「ルノワールの描く少女のように愛らしい……その服は、森殿が?」
『はい。森さんが、いくつか持ってきてくれたので、その中から好きなのをえらびました!』
「ほぉ、それはよいですね。今度僕にも贈らせてほしいな。」
この仕事が成功したら、そんなことはないだろうなぁと思いながら、ありがとうございます! と満面の笑みでお礼を云ったのを憶えてる。
却説、お茶には矢張りなにか入っていて、私の身体はうっすらと熱を帯びていった。それを見計らって、端棚さんはついに素肌に触ってきた。
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サヤカ(プロフ) - 柚宇さん» 好き……なんですかねーそうだといいな〜〜!ありがとうございます❣頑張ります!! (7月29日 19時) (レス) id: 2320ebad55 (このIDを非表示/違反報告)
柚宇 - 太宰さん、信者ちゃんのこと好きなのかなー?んーわからない!けど大好きです!この作品とっても面白いのでこれからも頑張ってください!! (7月22日 16時) (レス) @page28 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 百華夜さん» 太宰さん!!来ました!!!やっっと…!!ありがとうございます🙏 (6月16日 22時) (レス) id: 6e87b82d01 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - 太宰さん!早く信者ちゃん助けに来いやぁぁ!!此のお話凄く好きです! (2023年4月27日 17時) (レス) @page10 id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 太信愛を感じるっっ!だざいさーーーーーーーーん!!!!www(ありがとうございます!) (2023年3月4日 8時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤカ | 作成日時:2023年2月1日 0時