85.化 ページ12
「眠ってください。」
「ああ、もう少し、眺めたらね」
誰がどう見ても、噓なのだ。しかも、No.2が「ずっと見ている」と云ったのは、宝石のことではない。普段の彼ならそれくらい判るのだ。この脳の疲労っぷりに、No.2はため息がでた。あぁ、もう——と。
***
「A」
「A」
誰かが名前を呼んでいる。
「A」
一際、響く声。あ、だざいさん! ・・・・・・って、だれだろう?
「A」
あっ! ハルテくんだ!
あったかくて、頼りになるみんなのリーダァ。私の好きな人。夢の中でハルテくんに会えたのが嬉しい。ずっとここにいたい。ああ、次はなにを話そう? なにをしよう? 好きって云ってみようかな。ねぇ
***
『すき』
「その寝言は、僕に云っているの? それとも、あの男に云っているのかな」
Aが現実に吐いてしまった言葉を、反射神経で拾った蜷場。——二人の影がそっと重なった。
翌朝、蜷場率いるZAKUは再び拠点の移動を開始した。彼らは、この次の移動では海外に飛ぶ心算で、最近は頻繁に拠点を移動していた。
「A、こっちだよ。」蜷場がAの手を引いて、No.2の元へ歩いてきた。「
「嗚呼。後は、俺とハルテとAちゃ・・・・・・ん・・・・・・」
「どうした?」
言葉の切れの悪いNo.2は、言葉の端を土の天井に持ち上げた。蜷場もつられて天井に目線だけを上げたが、特にこれといった異変は感じられなかった。
「いや・・・・・・急ごう。」
「走れそう?」
Aに問うた蜷場は、表情が柔らかかった。それは、彼女をもう手に入れられるという安堵からだろうか——
「なら行こう。」
そう云ったNo.2が進行方向の壁を見た。
———
ZAKU覚えてる方いたらすごい。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yume5suki2/
↑に出てきた奴らです。
次回:5月6日
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サヤカ(プロフ) - 柚宇さん» 好き……なんですかねーそうだといいな〜〜!ありがとうございます❣頑張ります!! (7月29日 19時) (レス) id: 2320ebad55 (このIDを非表示/違反報告)
柚宇 - 太宰さん、信者ちゃんのこと好きなのかなー?んーわからない!けど大好きです!この作品とっても面白いのでこれからも頑張ってください!! (7月22日 16時) (レス) @page28 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 百華夜さん» 太宰さん!!来ました!!!やっっと…!!ありがとうございます🙏 (6月16日 22時) (レス) id: 6e87b82d01 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - 太宰さん!早く信者ちゃん助けに来いやぁぁ!!此のお話凄く好きです! (2023年4月27日 17時) (レス) @page10 id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 太信愛を感じるっっ!だざいさーーーーーーーーん!!!!www(ありがとうございます!) (2023年3月4日 8時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤカ | 作成日時:2023年2月1日 0時