105.ジャボン ページ1
『そうですね！ 泳ぎましょう！！』
夏でも海はヒヤリと涼やかだ。太宰さんが泳ぐ姿は鯱のように悠々で人魚のように美しいだろう。どれも見たことはないけど、きっと佳いものだ！ だって太宰さんなのだから！
飛び込むために、船着き場のいくつかの船を横目に海に面した場所に向かう。しかし、まだ真ん中程のところで太宰さんが止まった。うーんとうなると振り返り、私の押して敦君に押し付けられた！ もう一度云おう、私を押して！
「え、太宰さん？」
「ばいばぁい！」
そう云うと、太宰さんはジャボンと音とともに海の下に消えていった。
『太宰さーーん！！』
敦君に捕まっている私は、しくしくと泣く。太宰さん……おいてかないで……。
「太宰さんなら大丈夫ですよ」
『ん？ あ、うん。そうだね」
私は太宰さんを心配しているのではなく、ただ側にいたいだけなのだけど。傍から見たら心配だから助けに？ 行こうとしているように見えたようだ。
泳いでる太宰さんを見たいと思うのは自然の摂理であろうに。え？ 違うの？ 衝撃。
私たちが何故、船着き場にいて、太宰さんが船ではなく海に飛び込み泳ごうとしているのか。事の始まりは探偵社に来た一つの依頼。その依頼のために私たち武装探偵社員は、今ヨコハマ近海を航海する
みんなは船だが、太宰さんは泳いでいくという、なので私もお供しようとしたが、先の通り拒否されてしまった。
というわけで、今私は甲板に立っている。太宰さん、今どのあたりかなあ。
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サヤカ(プロフ) - 黒崎百合さん» わあああ！同い年の方！！？全然まだまだです、でもありがとございます！頑張りましょう！！(≧Д≦) (5月5日 19時) (
レス) id: 4b5b5ba569 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - リリナさん» ありがとうございます！予定通り帰れるようがんばります！！ (5月5日 19時) (レス) id: 4b5b5ba569 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - まさか、私と同い年だったとは…こんな文才あるのに…お互い、受験、頑張りましょう！ (4月25日 9時) (レス) @page2 id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
リリナ(プロフ) - 何時までも待ってます！ (4月23日 19時) (レス) id: 9b4dfe54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤカ | 作成日時：2024年2月22日 12時
