私はポートマフィア首領補佐官。

六十一 ページ18

no-side

鏡花の初任務は失敗に終わり

其処には敦と鏡花、そして紗夜が居た


「鏡花ちゃん、その電話未だ捨てて
いなかったんだね」

鶴崎は捨てちゃっても良いと思うんだけど。
可愛くないし、と毒を吐いた


「…そう云えばそうですね;
業者に指示式を変えて貰ったからマフィアから
かかってくることは無いと思うけど…

余り善い思い出は無いんじゃ？」

鶴崎の毒を敦は無視。
鏡花は電話を握って云った

「…大事な物だから、」



……

「若し君の異能の謎が解けて、電話の声しか
従わない夜叉を操れるようになれば…

探偵社の力の一つに＿」


「駄目ッ！」


鏡花は叫んだ

「…駄目、夜叉は…もう二度と…」


「鏡花ちゃん、」


「……判った
でもどうして」


ピッ、


その時


鏡花の電話が鳴った

振動と共に着信音が鳴った


「「!?」」
「な、なんで！」


まだ電話を開いてないにも関わらず


電話から声が聞こえた


「夜叉白雪よ。鏡花に近寄り、嘘の世界を
教えるものに罰を与えよ」


咄嗟に逃げようとした紗夜は

「キャッ！」
夜叉白雪に背を斬られた。


「紗夜さんッ!!!!」

続けて敦の背も。

六十二→←六十

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す