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罪
「帰りは怖い人達に誘導されず、自分の足で檻へと帰れる。…A、お姉さんと一緒にココから逃げろ」
『む、無理だよ…！捕まっちゃう…！』
「大丈夫だ、ここの警備は案外ガバガバだし、万が一となれば元軍人のお姉さんが何とかしてくれる。」
『…お兄さんは…？』
「…お兄さんは、ここまでだ。二人で逃げて何処でもいいから保護してもらえ。そうすればきっと幸せに暮らせる」
『ｯやだ！お兄さんも一緒じゃなきゃ幸せじゃない…！』
「…今は無理でもいつか、またいつか一緒に暮らそう。その時がAが本当に幸せになれる時だ」
逃げて、逃げて、逃げて
お姉さんに抱かれて逃げた
罵声、銃声
私の泣き声じゃかき消せないほどの音
暫くすれば追っては消えて
お姉さんは血塗れ
私を庇って血塗れ
非力ながらに精一杯お姉さんを引っ張って
あと少しで辿り着けそうな国
1人の兵士の怒声
お姉さんの声
銃声
…
痛くない
「…」
「…逃げ、て」
涙と否定
小さな背中を押されて
「…幸せに、なるんだよ」
お姉さんは近くの鉄パイプを握って応戦
それに背を向けて走った
裸足で砂利道を走った
痛い
痛い
背後で銃声と小さな呻き声
辛い
悲しい
自分の非力さと死に涙
逃げて、逃げて、逃げて
漸く辿り着いた国
何をすればいいのか分からない
1人で怯えている私に優しく声をかけてくれる民衆
懐かしいあったかさに安心して
気を失い道に突っ伏しる
sinpe「…例の組織の捕虜や、」
gr「あの場から逃げたやと？」
sinpe「…涙の跡、この子のモノとはまた別の血、手前にしか溜まってない白い液体…嘸かし色んな人から愛されて、助けられたんやろな、」
gr「……奴らの殲滅の為にも、コイツ自身のためにも丁寧に扱ったってくれ、」
何年ぶりか分からないフカフカのベッドで睡眠
まだ見ぬ世界と出会うまで
素敵な世界と出会うまで
.
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きゃらめる@tn.zm.em推し - これがツンデレですね (2018年10月20日 2時) (
レス) id: 43bc4b2371 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - fukaさん» コメントありがとうございます！次作も読んでいただけると幸いです…(uωu) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - 千早さん» コメントありがとうございます！色んな作品を読んで下さったとは…！これからも頑張ります(^○^) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結おめでとうございます!私も見ててとても楽しかったです。次作も楽しみです!これからも、頑張ってください!!! (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d24782eb (このIDを非表示/違反報告)
千早 - ほとんどのゆめまくらさんの小説を読ませていただいてるんですが、どれも素晴らしくて読み入ってしまいます、(笑)お忙しいかもしれないですが体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください！ (2018年3月2日 16時) (レス) id: cbe6e35f7b (このIDを非表示/違反報告)
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