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風邪
『ぶえっくし!!』
sinpe「38.1℃…風邪やな。悪化したらアカンで今日の任務はやめとくんやで〜」
ボーッとした顔でブンブンと頭を横に振るA。確か今日はトントンと2人きりで任務とか言うてたような…
熱を出したにもかかわらずAはノソノソとベッドから出て、トントンの元へ行こうとする。
あー…フラフラやんか…
sinpe「もー…万が一トントンに移ったらどうするん?嫌やろ?」
『その時は、トンちゃんと、一緒に寝る…!』
ハァ…とため息をついてからAを無理矢理抱えて再びベッドに押し込んだ。
Aには悪いけど熱が伝染していくのは面倒やから適切な手段であるを取った。
『うぅッ…!トンちゃ、と、任務するの…!!』
sinpe「今日は泣いてもアカン!大人しく寝とき〜」
濡らして絞ったタオルをAの額に乗せ、軽くて頭を撫でてから部屋を出ようとした。
けど泣き声が一層酷くなる
『ふ、ぇっぐ…!私、まだできるから、廃棄場は…やだァ…!!』
sinpe「…Aは廃棄場なんか行かへんから大丈夫、」
『わ、たし、頑張るから、我儘も言わないから、捨てないで…っ!!』
sinpe「誰もAのことは捨てへんよ、落ち着いて?」
泣き噦るAに再び駆け寄り優しく抱きしめ、言葉をかける。
過去の過酷な環境が未だAの脳に染み付き離れず、時折こうやって姿を見せる
俺とグルッペン しか知らない、Aの過去
あまりに悲惨すぎたAに関する資料は、本人や地位が高い幹部達の手に届かない、禁書域へグルッペン によって収められた。
あのトントンにすらAは過去の自分のことを話していない。…それだけ知られたくない、ってことなんやな、
暫くすると落ち着きを取り戻し、スヤスヤと眠り出したA。…可哀想に
sinpe「いつ、知られちゃうんやろな」
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きゃらめる@tn.zm.em推し - これがツンデレですね (2018年10月20日 2時) (レス) id: 43bc4b2371 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - fukaさん» コメントありがとうございます!次作も読んでいただけると幸いです…(uωu) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - 千早さん» コメントありがとうございます!色んな作品を読んで下さったとは…!これからも頑張ります(^○^) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結おめでとうございます!私も見ててとても楽しかったです。次作も楽しみです!これからも、頑張ってください!!! (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d24782eb (このIDを非表示/違反報告)
千早 - ほとんどのゆめまくらさんの小説を読ませていただいてるんですが、どれも素晴らしくて読み入ってしまいます、(笑)お忙しいかもしれないですが体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2018年3月2日 16時) (レス) id: cbe6e35f7b (このIDを非表示/違反報告)
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